とあるゲルニカ(♠︎spade13)

作曲、作詞、編曲、療養中のシンガーです。言い残したい事や、伝えたい事を書いていくと思い…

とあるゲルニカ(♠︎spade13)

作曲、作詞、編曲、療養中のシンガーです。言い残したい事や、伝えたい事を書いていくと思います。 ♠︎13 https://cbrtaiyou.wixsite.com/cbrt

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最近の記事

玉座のベス

感情無き警鐘の悲鳴 蔓延したなら早いだろう 鼠達がはしゃいでまた 屍の山を喰らう、山を作る 積み上げたは業 そしてまた何も無い 夜が明けない、太陽は死んだ 月も死んで空に宇宙 誰も居ない街の影にペスト 我知らぬ顔の傍観者 惨劇を眺め果てる 嘆きの鐘はもう鳴らない 屍の山は共犯者のペスト 世界が終わるその日まで 我知らぬ顔の傍観者 爆弾の雨が降ればやっと 嘆き騒ぎ出す皆そう共犯者

    • それぞれの暁

      明日を拒む心を蝕む残酷な夜明け前、 最も命を脅かす時間だろう。 僕が膝から崩れ落ちたのは、いつも暁だった。 越えられる壁はある、でも越えられない壁もある。 越えられない壁に直面した事の無い人は言う。 「  」と。 狂気の果ては虚無の救済だ。 泣ける内に手を伸ばしてくれないと掴めない。 冷たくなってしまった手をどんなに握りしめても、 もう温もりはともらないんだ。 人は時に、手を伸ばせない事情を持つ事もある。 時に耐えきれない苦悩に苛まれる事もある。 時に受け止めきれ

      • 終わらないTHE END

        アイナさんのTHE ENDを聴いてます。 様々なEND詰まっていて素晴らしいアルバムだ。 聴き心地は良くは無いかもしれない。 まるで吐露集でエンタメ性の乏しいアルバムとも。 いや、そういうエンタメも有るだろう。 暴露を並べたような、 一曲につき思い出の一枚の写真が貼られている様な。 暴露なら 僕も腹の内を架空の王国を脳内で滅ぼしてきた。 表現の自由、 ベクシンスキーの絵を初めて目にした瞬間、 自分で好き勝手に滅ぼして良い脳内世界、 太陽の王国。 いつからか 太陽

        • 完成に足せる物、無限列車と煉獄さん

          【ネタバレ含みます】 昨日の鬼滅の刃の映画、 無限列車編でアニメ2期の発表がありましたね。 10月から放送の2期、 遊郭編から始まるのかと思いきや 無限列車もアニメ化されるに伴い、 無限列車に向かうまでの煉獄さんの エピソードが追加されると。 作品を壊してしまわないだろうか。 と思いつつ、炭治郎たちと煉獄さんの共闘は 階級は違えど同じ鬼殺隊という点で問題ないが、 ストーリーの作りの上で展開が瞬発的だったな と思っていたから、有りだと思う。 ーーーーー以下ネタバレーーー

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        • とあるゲルニカ
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          造語と表現と

          一人凍える窓辺の調べ ああ、手を伸ばせば ほらまた離れてしまうよ ほら、独り 2人震える、僕を横目に ああ、呼びかけれど全て幻 忘れじの花言葉 沈む陽の絵を見ていた 面影を残したまま 沈む陽の絵を見ていた 鼠の惑星、硝子の流星 願いを描き閉じ込めて 真昼の銃声、家族の剥製 見慣れた窓から飛び立ってゆく 賛美歌と祈り子は吊るされて 冒涜の血の雨が ざぶざぶに降り注ぎ、ほら見て僕ら 骨まで赤錆びてしまう さあ、ほら行くよ、姫百合の丘へ 忘れじの花言葉を 抱きしめていく

          七夕に語る

          さて七夕、 例年であれば織姫と彦星の幸せを願うのですが、 今年は僕自身の願いを。 「人に優しい世の中になって欲しい」 人生とは小説より奇なりと言うけれど、 それなりに壮絶な人生を歩んできた。 愛した人を、喪って、喪って、また喪って。 都度、心身を壊して、 辛い時、苦しい時、本当に危なかった時、 沢山の優しさに救われて生きてこれた。 けれど、ふと気付いた。 大きな優しさ、伝わってくる優しさだ、 沢山の優しさの中で、 気付けなかった優しさも 沢山あったんじゃないかと

          大丈夫って笑うひと

          改札を出たら傷だらけの子がしゃがみ込んでた。 大丈夫?って聞けば、大丈夫って。 大丈夫そうに笑ったからその場は去ったけど 自販機の前で足が止まった。 余計なお節介でも迷惑がられても 何もしないで見過ごすのは嫌だと思ったのは、 墓参りの後だったからだろう。 戻って水を渡して話を聞いてみりゃ 全然大丈夫じゃなかった。 壮絶な過去と、痛絶な今。 俺も馬鹿だな、 本当に大丈夫だったら笑ったりしない。 ありがとう、元気出ました。 それと、私からもお線香を一本上げて下さい。

          美しく微笑まないでくれ

          寒暖差に覚える五月の夜風の肌寒さ。 風邪ひかないでねって振り向いて、はにかんで、手を振る後ろ姿。 見惚れてしまうほど綺麗だったから怖くなったのを覚えてる。 これまでがそうだったから、覚えてる。 今夜も肌寒くて、ふと君が香った気がしたから、 だからきっと夢の中で会えるだろう。 R.I.P

          美しく微笑まないでくれ

          うつ病の治療を行う事は大切だけど、 なぜうつ病になってしまったか、その原因を治療する事を忘れちゃいけないだろう。 僕の場合は出来事からだから複雑だけど、 でも酷い鬱状態の中で頑張り過ぎて悪化したのは覚えてる。 だから今、無理をしない事が治療だと思ってる。 原因を避けるのも手段。

          うつ病の治療を行う事は大切だけど、 なぜうつ病になってしまったか、その原因を治療する事を忘れちゃいけないだろう。 僕の場合は出来事からだから複雑だけど、 でも酷い鬱状態の中で頑張り過ぎて悪化したのは覚えてる。 だから今、無理をしない事が治療だと思ってる。 原因を避けるのも手段。

          それでもまだ生きている

          2010年6月 貴方が腐敗しない様にと ドライアイスを添えられて、 化粧直しで死斑を隠してた一週間 あの日から俺の秒針が錆びつき始めて いつしか時計が止まった気さえしている。 2012年4月 あれからエイプリルフールが笑えなくなった。 あの光景、匂い、温度、 鮮明に覚えている。 後の地下の霊安室で 足音に壊れていく音が聞こえた。 2016年5月 心の支柱を失った時、 それはとてつもなく耐え難い。 わかるけれど、 わかっているはずのお互いが どうして救い合えたら良かった

          それでもまだ生きている

          ゆっくり歩けば遠くへ行ける

          眠れないのでつらつらと戯れ言を。 以前にも多分紹介したけれど、 ロシアのことわざにこんなのがあります。 「ゆっくり歩けば遠くへ行ける。」 生き急げば途中で倒れてしまう道のりも、 ゆっくり歩けば遠くへ行けるのです。 そんな悠長な事を言ってられない。 と言う方もいるかもしれない。 生き急いでなんぼの人生だと言われるかもしれない。 それもそうかもしれない。 でもそれは真っ直ぐに歩けている時。 勝負の真っ最中、駆け抜けている時。 人生は紆余曲折するもの。 時には苦難

          ゆっくり歩けば遠くへ行ける

          死月一日

          悪い冗談ならどれだけ良かっただろう。 ひとりで抱え込んで、塞ぎ込んで 連絡が取れなく事は何度かあった。 それが三日続いた。 嫌な予感がした。 当時、転職を考えながら ダブルワークしてた職場を知ってたから 兄を装って電話した。 「妹と連絡が取れないのですが、僕に連絡するよう伝えて頂けませんか。」 「お兄さん、それが私たちも連絡が取れなくて困っていまして、、、」 出勤していない? 仕事を入れていない日だった。 蹴るように家を飛び出したのを覚えてる。 春の昼下がりは

          オリーブオイルに溺れる

          手抜きパスタでチューブにんにくや、チューブ生姜を使う時は、 フライパンを熱する前にオリーブオイルとよく混ぜて馴染ませてやると熱を加えても跳ねない。 フライパンで跳ねるのは水と油は混ざらないから? そこの理屈はよくわからないけど、 オリーブオイルと馴染ませれば跳ねなくなる。 ツナ缶も同じで、フライパンに空けてから広げてよくオイルとなじませてから弱火にかけると跳ねない。 というわけで、和風ツナパスタ。 うっかり写メ撮る前に食べてしまいました僕の愚かよ、、、 でもそんなちょ

          オリーブオイルに溺れる

          売れるバンドを語源から考える

          誰だって自分の望みをを叶えたいはすだ。 望みを叶えたくないなんて嘘だ。 バンドマンの悩みってのだいたい同じかもしれない。 だとしたら悩んでるバンド同士で手を組むのは充分に有益な効果が期待が出来ると思う。 けどそれをしようとするバンドってあまり見かけない。 バンド活動において収益は前進の数値化であったり、 バンドで売れる、稼ぐってるのは誰にとっても目標の一つだと思う。 集客は、認知度は、拡散力に依存する部分があるし、 その前提として演奏力や、曲の良さと、個性と、は必要だ。

          売れるバンドを語源から考える

          再びベクシンスキー

          僕はベクシンスキーという画家が大好きで、 ベクシンスキーに初めて出会った時に表現を遠慮しなくて良いと言うことを思い知らされました。 腹の底、晒してしまえ。 何も遠慮する事はない、表現は自由だ。 出会いは本屋、 面出しにされていた画集。 1ページめくって、まるでそんな風に諭されたのを覚えてます。 大量の音楽が一気に溢れ出した。 そして再会した今、またベクシンに諭された気持ちがあります。 自分の作風を一点しぼる必要はない、自由だと。 最近はもっぱらレコーディングに追われ

          3.11が思い出させてくれるもの

          今更になってしまいましたが、 東日本大震災、あの日僕らは何を思っただろう。 助け合う精神があった。 ごく自然に誰かを心配し、思う気持ちがあった。 これらはきっと、本来僕らが持つべき心だと思うんだ。 支え合って生きる、普通な事のようでとても美しい事だと思う。 だからきっと、忘れちゃいけない。 きっと人を思いやらない事に慣れてしまっている僕らは、 何度でも、何度でも、思い出して自分に問いかける日だと僕は思っています。

          3.11が思い出させてくれるもの