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他人のことなのにモヤモヤ・・・老婆心という名のおせっかい

今年の初めごろから「ひょっとこ」にはまっています。オジンオズボーン篠宮さんによる「大林ひょと子」がおもしろくて、おかしくて、ばかばかしくて、大好きです。
「オジンオズボーン」というお名前は以前から知っていたのですが、特別この時に知ったという強い記憶はなく、なんとなく知っていた感じ。ですので、ファンというにはあまりにも未熟で、失礼な話。ひょと子さんつながりで、YouTubeなどで過去の漫才なども見せていただき、だんだんはまり、ついにDVDを2枚も買ってしまった!!!さあ、これから生の漫才も聞きたいなあと思っていた矢先。
「オジンオズボーン解散!!」って、どういうこと!!!
この一週間、なんかずうっとモヤモヤして過ごしていました。解散そのものはもちろんですが、面識もない方たちのことなのに私がなぜモヤモヤ??ということも原因かも。
で、一週間たって少しずつ落ち着いてきて、なんとなく数か月前の自分に近いからかもとか、「終活」という言葉に反応しているのかもとか、なんとなく自分の気持ちを理解し始めました。

3月いっぱいで定年退職した私。その時の理由がまさに!!!「区切りをつけたい」でした。ある意味40年ずっと仕事をしてきて、楽しかったり、うれしかったり、難しかったり、悔しかったり、「ええっ!」という裏切りにもあったり、逆に根回しや画策をしたこともあったり、仕事をしてきたからこそ体験できたこと、出会えた方々などなど様々な経験に感謝しつつも、どこかでいつも追われていて自分自身がいなくなっているように感じることもあったり。
給料が上がったとか、ポジションが上がったとか、会社がTVで紹介されたとか、偉そうな話ができるようになったとかという実質的な喜びではなく、自分を忘れているような気がして、いったん「素」に戻りたかったということが「区切りをつけたい」という言葉になり、先の予定がないまま『とりあえず退職』してしまったように思います。
まあ、そのこと自体を後悔しているわけではないし、今、期間限定アルバイトをしたり、ボランティアをさせていただく中では、本当に仕事をしてきた「おかげ」がたくさんあって、本当にありがたいことなんだと。もちろん、退職した会社から外部委託でお手伝いさせていただけていることもありがたいことで、そう思いながら仕事できるのは退職したからかもと思います。
だから、「区切りをつけたい」「先はまだ決めていない」は私としてはとても理解できます。そして「もったいない」と私も言われた。
でも、漫才コンビって、普通の会社の退職とはちょっと違うかも。自分が辞めるってことは即相手もその仕事が出来なくなってしまうことだったんだなあと改めて思いました。たぶん・・・たぶんですよ、漫才を続けるためのひょと子さんだったのだと思うのです。漫才続けるためにやっていたのに、足元から崩れるって・・・そりゃあ納得するために終活したい気持ちもわかります。
どのような終活になるのかはわかりませんが、この「終活」という言葉にも私の中の何かが動揺していました。
私、退職するための終活が全然できていなかった。きちんと次につなげるためのいわゆる引継ぎもきちんとできず、最後の最後まで仕事に追われたままでした。もっと後輩に何か残してこられたらよかったのかな??まあ、ある意味変に残されても迷惑かもしれませんが。
ですので、もしかしたら、今お手伝いをさせていただいているのが「終活」なのかもしれないなあと思いました。
「お金はだしても口は出さない」というのとは違いますが、変に口出しはしないけど、きちんと伝えてこられなかった「この事業ってこんな思いで始まった」とか「この事業はこんなところでつまずいた」とか、「こんなこともやりたいと思っていたけどうまく企画が通らなかった」「こんなことまで考えられたらよかった」とか、何か質問があればきちんと答えるよという「つもり」でいます。迷惑じゃなかったら聞いてきてねという「つもり」です。
本来の「終活」なのかどうかはわかりませんし、「私の業績」を伝えたいわけではなく、会社の歴史という長い道のりの中で、これからまだ歩みを進めていく人に少しでもスムーズに歩んでいってもらうために、転ばぬ先の杖が必要な時にはすぐに持っていくよというような思いでいます。
今のところこの老婆心という名のおせっかいを若者たちは上手に受け取ってくださってくれていて、これも私がとても感謝すべきこと。
オジンオズボーンのお二人が年末までどのように過ごされるのかはわかりませんが、高松さんが年末になった時点で、恥ずかしいとかカッコ悪いとか、こうしなくちゃというしがらみに縛られることなく、その時の気持ちに素直に寄り添ってもらえたらなあと思ったり、どちらにしてもその気持ちを篠宮さんがうまく受け取って納得できてそのあとを進んでいただけたらなあと思ったり。
まあ、それこそ私が口出しすることではないけど、ちょっとおばあちゃんの話も聞いてというお話しでした。

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