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巨根はなぜ学校でイジられ、卒業後は自信を持つのか。男根崇拝と農耕文化

中学校時代、大きなペニスを持つ少年は、「イジリ」の対象だった。島国、日本の学校という狭い同質社会で、巨根は「異形の存在」とされうる。しかし。過去に巨根の人を笑ってイジってきた少年たちの中には、15〜17歳あたりから、自身のサイズに不安を持つ人も。

段々と、着々と、ペニス価値観が「コペルニクス的転回」を繰り広げ、実は大きいことは彼の「誇り」となっていく。ペニスは、”ムスコ”・”自分自身”という別称もあるほど、自分を象徴する存在となっていくから。そして社会に出れば、たとえ上司に怒られても、胸の中では「でも、オレの方がモノ大きいからな」と開き直ることができる。

古代から日本では男根を「多産・豊穣・開運をもたらす呪力をもつもの」として崇拝した。天然の木や石を男根の形にして崇拝していたという。
つまり、きっと、巨根には何か人を惹きつけてしまう、何かがある。

中学生はなぜ巨根をイジるのか


中学校時代、「デカチン」を持つハヤシ君(仮名)がいじられていた。ハヤシ君のイチモツは大きすぎて、クラスでは「造語」が生まれていた。小学生の言語センスはとても残酷で、勃起することを「ハヤシ」、イチモツのことを「ハヤシ」と呼ぶようになった。

同じ人種が集う同質社会。「異形」がいじりの対象とされてきた。第二次性徴の訪れがそれぞれバラバラな時期で、性に関する身体的な成長が早いということは、それだけで「異形」だった。

今聞くと鼻で笑ってしまうけれど、当時イジリを受けていた彼らにとっては辛い言葉だっただろう。「みんなと違う」ことが笑いの対象になるのはなんなんだろう。思えば「マッチョ」であることも笑われるし、「ノッポ」と笑う人もいる(今はないかもしれない)。僕のクラスのハヤシ君は心が強いのかおおらかなのか、笑って受け流していた(ように見えた)。

その後、なぜ自信を持つのか

しかし、かつてそう言っていじっていた男たちは「あれ、自分のものって普通サイズよりも小さいんじゃないか」と考え始める。高校生になったあたりから、巨根であることがコペルニクス的転回を繰り広げた。
私は、そのさまを目の当たりにした。

Case1

高校のクラスにいた、ハンドボール部のリョウくん(彼女持ち)は「自分のイチモツが巨根すぎて、使っていたオナホを壊してしまったこと」を自慢げに話していた。それは、女性との行為における「精力」を、間接的に、アピールしているということだった。

ぼくは当時まだまだピュアで純粋で、まだHey!Say!JUMPのエロBL小説サイトしか運営していなかったピュアな自分にとっては、ちょっと、刺激が強すぎる会話だった。

Case2

同じクラスのハルくんは修学旅行の夜に「ズル剥けデカ美チン」である自身のイチモツを自慢げに見せていた。そして童貞卒業の話を自慢げに話すような人だった。その時、思った。こいつも、精力を自信満々にアピールしているのだと。だからきっと小学時代のハヤシくんも今は生き生きしているはず。夜の「暴れん坊将軍」しているんだろうな。

Case3

一方で、サッカー部のカメヤくんは、そのリョウくんとハルくんに「サイズ」について相談していた。「オレの小さいんじゃないかな」「どうすれば大きくなるの」というように。



さて、ペニスは、”ムスコ”、”自分自身”という別称もあるほど、男にとっては自分を象徴する存在である。その大きさは、自信と直結しうる。そのため中には、ペニスの大きさが正常範囲内にあるにもかかわらず、ペニスが小さいと思い込んでしまい、強い不安や不満を訴えてしまう”小陰茎症候群”となってしまう男もいるという。



たとえば、大学の同じゼミにいたK君は巨根ヤリチンだったけれど、ほんとうに常日頃から根拠のない自信があってすごかった。私は、「巨根の男性は自信ありそう」という説はある程度は、成立しうると思うのですが、みなさん、どう思いますかーーーー。
(Twitterやコメントなどで、ご意見をお寄せください。この辺り、アンケートを通じて、サイズと性格の相関関係を解明していきたいと思っています)


ちなみに、

「アレの大きさ測ったことある?」と聞いて

「あるよ」と答える人の方が大きい確率が高いらしいです。
自分のものに自信があるから→測ってみる=逆に言えば測るほど大きい、という論理らしい。
伊東家の裏ワザ。



歴史を振り返れば、古代から「異形」は崇拝の対象でもあった。お米が食べられなかった時代、力士をわざと太らせて「異形の存在」とし、「五穀豊穣」を願う「神事」としての相撲を繰り広げていたという。

男根崇拝は世界各地で繰り広げられてきたが、日本でも「五穀豊穣」のシンボルとされる。実は農業生産と密接に関係しているようで、農耕民族に多いらしく、日本では田植え祭りや豊年祭りなどで「男根像」が使われる。

そんな感情が、私たちのDNAに、刻み込まれている。

だから、大きな男根を見るとテンションが上がってしまうのかもしれない。ついつい、いじりたくなったりするのかもしれない。
その子の先祖が熱心に男根崇拝をしていたのかもしれない。


そんなふうに、巨根に思いをはせてしまう、5月ですよね。

みなさま、五月病に気をつけていきたいですよね。おやすみなさい。

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