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ボツ企画:同人フォントソムリエ

電子書籍の企画だけ出してボツになったシリーズ。フリーで配布されているフォントを中心にフォントの紹介を行う「同人フォントソムリエ」です。

さまざまな同人フォントをおいしくいただく本

これは、昨今オンラインで無料配布されている日本語フォントが増えてきたため、それらを一堂に紹介するといった本です。

フォント見本帳+αといった内容を想定しており、また、独自の視点でフォントをカテゴリ分けして紹介するというのが本書のポイントです。

企画を練っている段階で、割と同じような内容の本が存在していることが明らかになり、もっと深い内容のものもありました。

「おいしいフォントを、おいしくいただく」

という、軽めのコンセプトがいまひとつ中途半端といいますか、ライト層にはなんのことかわからず、プロのデザイナーには「知ってるよ」と鼻で笑われそうな微妙な感じでした。

あとは、フリーのフォントが充実する一方で、製品版のフォントはもっと充実しているわけで……そこを外して論じても意味ないんじゃないの? という疑問はありました。

自分のところで、90冊近くの(個人で書いた)電子書籍があるので、フォント見本帳の見本としてそれらを使えるというメリットはありそうではあるものの、やはり「使い勝手がいいフォント」は一部のものだけになりがちです。この本を見た人が新たな発見をしたり感動したりするかというと、それは微妙なものになってしまうのではなかろうか? というところ。

「ワン・アンド・ジ・オンリー」になりにくい内容であるところに、ボツの理由がありました。

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