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目指せ、「先発・完投型」!!

 新年度が始まった。知り合いの学校関係者のなかには、昇任や異動などにより、新しい年度を新天地で迎えたという方が少なくない。

 おそらく、気分を新たにして張り切っていることだろう。だが、張り切り過ぎるのは禁物である。

 これが20代などの若いうちであれば、スタート・ダッシュの勢いで乗り切っていくことも可能だろう。野球のピッチャーでいえば、ストレートを連投して次々と三振を取りにいくようなイメージだ。

 しかし、こういうピッチングは中堅やベテランには似合わない。そもそも球速自体が若いころよりもガクンと落ちているのだ。甘いストレートを投げ続ければ、痛打されることは目に見えている。

 それでは、中堅やベテランはどういう「ピッチング」をするべきなのか? それはこれまでの経験を活かして「先発・完投型」を目指すことだろう。

 たしかに、若いころよりも球威は落ちている。けれども、そのかわりに「内野ゴロを打たせる」とか「ボール球を振らせる」などの投球術はマスターしているはずだ。それを最大限に活かせばよい。

 特に、クレームの多い保護者やクセの強い同僚などと対峙する際に、直球勝負は禁物である。凡打に打ち取れれば上々だし、最悪の場合には四球で歩かせたっていいのだ。

 とにかく、新天地では「先発・完投型」を目指してほしい。なにしろ、学校現場は未曾有の人手不足である。先発ピッチャーが降板してしまうと、「中継ぎ」や「抑え」が不在というケースも少なくないのだから。

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