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午前2時15分

 先日の朝、パソコンを開いたら某中央省庁の職員からメールが届いていた。送信時刻は午前2時15分となっている。
 以前にも同じ省庁の別の職員から、送信時刻が午前1時を過ぎたメールを受け取ったことがあった。
 そういえば、数年前にこの省庁を訪れたとき、建物の中に「仮眠室」という部屋があって驚いた経験がある。国会対応の時期などに、この部屋がよく使われるのだそうだ。

「毎日」ということではないのかもしれないが、それでもこういう働き方は異常である。
 当人たちの心身の健康が心配なのはもちろんだが、こうした働き方が若者たちの「官僚離れ」を引き起こしていることも、同時に問題である。
 実際に、これまで多くの国家公務員総合職試験の合格者を輩出してきた大学で、この試験の受験者が大幅に減少しているらしい。

 この国では「行政改革」の名のもとに、公務員の大幅な削減が進められてきた。しかし、本当に必要な人員まで削ってしまっては元も子もない。
 その仕事量に見合った人員を適正に配置していくことも、立派な「行政改革」だと言えるはずだ。

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