見出し画像

他人の幸福

 かつて同じ小学校で働いていたA氏が結婚をすることになり、式の招待状が届いた。

 ・・・A氏は中学生のころに父親を亡くしたということもあり、高校卒業後には一旦就職をした。

 けれども、教師になるという夢を諦めきれず、通信制の大学で教員免許を取得し、30歳を過ぎてから教壇に立った。

 そして今、40歳を目前にして人生の次のステージに立とうとしている。

 人づてに聞いたところによれば、お相手は区役所で働いている社会福祉士の女性だそうだ。

 おめでたい話である。二人の幸せを祈らずにはいられない。


 しかし残念なことに、こういう他人の幸福を素直に祝福できない人間が、どこにでもいるものである。

 誰だ⁉︎
 せっかくの二人の幸せを
「教育と福祉の連携」
 などと言って茶化している奴は⁉︎

 ・・・俺だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?