以前の記事で、現職校長たちのこんな言葉を紹介した。
ピーター・M・センゲの「学習する組織」には、「ビジョンに対する姿勢」として次の7段階が紹介されている(便宜的に、原文にはない①~⑦の番号をつけた)。
冒頭で紹介した校長たちが望んでいるのは、①の「コミットメント」や②の「参画」の段階にある教職員のことだと思う。しかし実際には、①や②は無論のこと③に該当する者も見当たらず、④以降の教職員しかいないということなのだろう。
だが、これは教職員の側の問題なのだろうか。
私自身が組織の中で働いていたときのことを振り返ると、①や②の段階にあった(と自己評価している)ときには、次のような共通点があったと思う。
逆に言うと、この3つがないときには、どれだけ自分を奮い立たせても③が限界で、④以降だったこともあったと記憶している。
私のこの「仮説」が正しいのかどうかはわからない。だが、もしも正しいのであれば、この校長たちは自校の教職員のことを嘆く前に、もっとやるべきことがあると思うのだ。