見出し画像

長い話

 秋はスポーツや文化などの学校行事が数多く行われる季節だ。こうした行事につきものなのが、開会式や閉会式での校長先生の話である。
 残念ながら、校長先生のスピーチは「長い話」の代名詞とされている。最近も某中学校で行われた体育祭の開会式で、校長先生が話している最中に数人の生徒が貧血で倒れてしまったそうだ。


 長い話として強く印象に残っているのは、2021年に開催された東京オリンピックの開会式で、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が行った開会の挨拶だろう。そのスピーチは約13分間にも及んだ。
 クイーンの名曲『ボヘミアン・ラプソディ』の長さが約5分57秒だから、その2倍以上である。


 速度を表す単位に「マッハ」がある。これは、物理学者のエルンスト・マッハ(Ernst Mach)博士が定義した単位で、 「マッハ1」は「音速」と同義だから、「マッハ1」は秒速340m前後、時速に換算すると約1,224kmということになる。


 そこで話の長さに関しては、バッハ会長に敬意を表して「13分間」を「バッハ1」と定義してはどうだろうか。

 校長先生の話が「バッハ0.5」になったら警告、「バッハ1」を超えた場合には、児童生徒に対する体罰案件として扱ってもよいと思うのだが、いかがだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?