法務の技法 #20

【裁判所の活用】
特にトラブル対応において、
先方の主張に白黒付けるだけでなく、
過剰な接触や過剰な要求を止めるためにも使える。
民暴対策の実績の蓄積の中で、
ときに警察と連携して、
過激な接触や要求をとめるために仮処分手続が活用されてきた。

【解説】
最近は、モンスタークレーマーが増え、
反社との関係遮断も叫ばれています。
自分の仕事に関して、
いつ、裁判所のお世話になるかわかりません。
裁判所を活用する際のポイントを1つだけ、
勉強しておきましょう。

それは、「裁判中」という状態それ自体が、
暴力に対する抑止効果となる点です。
もちろん、刑事と民事は別ですから、
民事で争っていても警察が必ず動く保証はありません。
けれども、裁判所で議論する場があるのです。
にもかかわらず、会社に押しかけてくるのは、ルール違反です。
会社も、裁判所以外の場で会う理由も必要もありません。
そこを無理に会おうとすれば、
刑事での違法レベルに達する可能性が上がるのです。

※ 法務の観点から、ビジネスのヒントをお話しします。
「法務の技法」「国際法務の技法」「法務の技法 OJT編」の中から、
毎回、1つのトピックの「超要約版」をご紹介します。
本日は、「法務の技法(第2版)」 5-7の超要約版です。



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