鎌田

飯の種にもならないような哲学をやっていく。

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    廣川洋一氏の著作を読み、考察と雑感を書いていく

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大学と論文について

みんな、書きたくもないテーマを、自分の書きたいやり方に反して、みんな同じ顔をするような文章を書かされている。内容だなんて言っている奴がいるが、それはクソだ。論文だって、芸術、作品だ。見やすいように作ったものがあったっていいじゃないか。短い論文があったっていいじゃないか。それを、教員の都合だかなんだか知らないけど、自分と同じ型にはめ込もうとしやがって。人それぞれの解釈があったっていいのに、なぜ形式の分際を超えて、考え方にまで土足で踏み込もうとするのか。やるにしても中途半端だから

    • 「人間の痕跡」

      序の章の冒頭に、こんな定義があった。 古代ギリシャ・ローマの文化の伝統は、「パイデイアー(教養、と同時に教育)」である。古代ギリシャの哲学とは、そもそも一体何か?私は一体何を研究し、何について学んでいるのか?そんな問に、この定義は1つの答えを与えてくれた。それも、核心的な部分を含んで。 ギリシャ哲学は人間に関する学問であったのだ。そしてその中でも、人間を教育することに関する学問だったのだ。 プラトンを読んでいると常に問題となってくるのは、知恵や思慮深さ、勇気、ひいては善

      • テアゲス(知恵について)–3

        今回も引き続き彼らの話について行く。これまでのおさらいとしては、 ・生物は、生まれさせるのは容易だが、生まれさせた後の育成は容易ではない ・何かについて議論する場合、そのテーマについての理解を共通のものにしておく(今回は知者) ・知者とは、その人の造詣のあることがらについて知識のある人。 ・知識とは、何かを支配・抑制することを目的として持つ。 こんなところだろうか。プラトンの作品は、読み進める過程で様々な気づきがある。そこら辺の本との大きな違いである。 123E

        • テアゲス(知恵について)-2

          前回に引き続き、テアゲスを読み進めていく。 前回分かったことは、 ・人間も植物も、種から芽を生じさせたり、子供を産ませたりすることは容易だが、そうして生まれたものを育てるのは容易ではない。 ・何かについて議論を始める際には、そのテーマについての認識を共通のものにしておく(今回は〈知者〉について) とのことであった。それでは引き続き読んでいく。 ーーーーーーーーーー 122E〜 ソクラテス「知者とは、何であれ彼らが弁えていることについて知識のある人か、それとも無知

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          テアゲス(知恵について)-1

          今日からプラトン全集を毎日読んで、その日学んだ内容を中心に書いていく。 目的は、読んだ内容の整理と、後で忘れた時に思い出すため。 ①121〜122dまで デモドコス「植物は、植え付け前の段取りは容易であるが、植え付けた後の世話は難しい。人間も、子供を作ることこそ容易で誰でもできるが、子を作った後、その子育ては面倒で厄介極まりない。」 現代でも大変な子育てに、当時のギリシャの人々も悩んでいたようだ。昔も今も、人間に関する問題は変わってない。 (デモドコスの子テアゲスが

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