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【官能小説】放課後は社会勉強104

「いらっしゃいませ、こんにちわぁ」
「おまたせしました、こちらミックスサンドとエスプレッソでーす」
「こちらお下げしまぁす」
「ごゆっくりどうぞぉー」
白のポロシャツと黒色のショートエプロン風ラップスカートのユニフォームを身に着けたコーヒーショップのウェイトレスはフロアで軽やかに仕事をこなす。
このユニフォームを身に着ければ、運動神経よくない私でもスポーティに魅せてくれる?
センシティブな出来事から数ヶ月。私は変わらず、キャナルコーヒーでアルバイトを続けられている。
変わらず、です。
ある特定のお客様に対する過剰なサービスについて、自分なりに責任を感じたことと、それを上回る性加害が私にあり…身体的、精神的なダメージからキャナルのアルバイトを辞めることを決して、それを信頼のおけるヒトたちに相談した。
でも、そうしたおかげで自分の安易な判断が正しくないことに気付き、辞めることを思いとどまり、こうやって仕事を続けることができたのだ。
それでは何ら解決にはならないことと、多くのゆずかファンの支えがあったから。
やっぱり、こうやってキャナルのユニフォームを纏って、コーヒーの薫りが漂うフロアで、多くのお客さまとコミュニケーションを取ることは楽しいから。
高一の二学期始まる頃からバイトを始めて、ゆずかも三年生。
足掛け三年?頑張ってます。
キホン、駅ビルショップは高校生のコは採ってなくて、大学か専門のコからバイト採用してたんだけど、私は募集の貼り紙よく見てなくて、知らずに応募してた。
お店もそのときヒトがいなくて、店長もやむなくゆずかを採用したんだって。
笑顔がステキだからって採用したんだって。
おかげで私はショップの中でずっと年下だったけど…
最初の頃は中学生がやってきた、とか言われたけれど、年上のスタッフみんなと、お客さまに支えられて成長できました。
見た目も少しは成長したかも…
ゆずかを応援してくれた方々に感謝です。
大学に進学しても続けたいな。
高卒でキャナルに入社もアリかな?
正社員のユニフォームは白の半袖ブラウスに黒のベストを着てブルーのスカーフリボンも付ける。
それに黒色セミタイトスカート。
いつか何かで着けさせられたとき、似合ってなかったな…
でも、雇ってくれるかな?
ゆずか、何を都合のいい妄想してるんだろう?
「こんにちは、ヤリ手アルバイトさん」
「!……」
平静を装い軽く会釈する。
どこかの会社の役員だか部長だかはとうとう?ようやく?現れた。
長期の海外出張は終えたのか?
しかし、本当に海外を行き来しているのか?
そもそも、本当に仕事しているのか?

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