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似非ニューヨーカーの朝帰り。後編

朝帰りにベッドの中で書いていると思った日記は、いつのまにか夕方に書いていた。


のはずが、仕事をしていたらまた次の日の朝になっていた。

前編は朝帰りに書いていたが、向かう道中で終わってしまったから「朝行き」の話で終わってしまった。

ここからは、朝帰りするまでの過程の話。
長い長い4日目の幕開け。


カフェでメイちゃん(NY同僚)と合流。
待ち合わせ時間から数分遅れぐらいで済んだものの、息があがってる僕をみて一言。

「大丈夫?とりあえずコーヒー飲んできな」

優しい。

合流する前の歩いてる道中、僕が絡まれて逃げたことは電話で事情を説明していた。堂福の蕁麻疹が大変なことになっていたから、病院連れていく?などの会話もしながら、君たち大丈夫かと何度も聞かれた。

色々と大変な旅だ。

健太さんはなんともなく、堂福を助けるために薬局で抗ヒスタミン剤を買いに出掛けてくれていた。

優しい。


だが、実はこの時健太さんにも激しい旅路があったらしい。
気になる人は、本人へ。

3人とも、慣れない環境で色々と大変だ。


オフィス近くのカフェはいい感じの雰囲気で、店員が友達らしく、おそらくちゃっかり値引きしてくれた。ありがとうという気持ちを込めて、チップを払った。いい雰囲気の店だった。

Littleneck Outpost


そして念願のオフィスへ…

ここに辿り着くまで、すごい時間がかかったけどなんとか到着!

2つデスクのレンタルオフィス。

monopo NYCにはもう一名、代表のメンバーはいるけれどこの日はリモートで勤務。


さっそくセットアップやら、細かいタスクを片付ける。リモートの朝礼に顔を出しながらおしゃべりして、いざランチへ。


おすすめしてくれたベトナム料理屋、タイ料理屋、すべて休み。

なかなかうまくいかないけれど、もうこの旅でうまくいかないのには慣れている。

こんなことじゃあ、へこたれない。


そして到着した、こぎれいなカフェっぽいレストラン。バーガーやサンドイッチ、サラダなどがメニューに並ぶ。

僕はチコリーのサラダを注文。

おいしい。

久しぶりにちゃんと野菜を食べた気がする。


しかし、やはり気になることが一つ。
ここはニューヨーク。

きっと読んでる皆さんも気になるであろう物価。

いまは日本オワコンなんじゃないかと思うぐらいに円安で、ドルに対しての円の金額はもちろんのこと、普通に高い。

ちなみに頼んだサラダは$16。

2,150円ぐらい。

コーヒーも頼んだ。$4。


メイちゃんが追加で頼んだ焼きサーモン$8を半分もらって、なんとかお腹が満足するぐらいの分量。

合計して3,000円ぐらい。

お高いのですね…


この店が、というわけではない。
ありとあらゆる店が、まあまあ高い。

高校生までガストは高い、サイゼじゃないと行きたくない。というぐらいに庶民派の僕も、今では表参道で働き、高いランチには慣れてきたと思っていた。

たまに自宅近辺のランチ一人で食べたらミスって5,000円ぐらいしたこともある。

でもそれは、明らかに高い店で、ビールとかつまみを頼んでしまったからだ。


サラダだけで、これは…


僕はまだ、ニューヨークに馴染めていない。



そんなランチも終えて、お仕事モード。

ニューヨーク時間は、細かい作業ばかりしていた。そんな感じであっという間にすぎた。


夜はウェルカムパーティーということで、ニューヨークに揃ったメンバーで夜ご飯を食べることに。

チャイナタウンへ。

shot by Kenta Takahashi(多分)

こんな写真しかなかったけれど、この写真は僕が撮ったものではない。


ディナー待ち合わせに10分ほど遅れた挙句、こちらの夜、日本の朝から始まる仕事の関係で1時間も滞在できなかった。


ビバ仕事。

これが限界サラリーマンのニューヨーク。

ニューヨークの夜は日が長い。

オフィスへ戻るといい空だった。


一方そのころ、いい感じの空で写真を撮るみんな。

shot by Toshika or Mei

楽しそうだ。

僕もこの写真に入りたかった。

堂福も元気そうでよかった。バンザイするのはじめてなのかな。ぎこちない。

堂福の横にいるのは、一時日本にいるときにmonopoに来ていたKaryn。

MITの学生、かつデジタルアーティスト。

https://instagram.com/frog_spit_simulation

すごい。

これまであまり話せてなかったので話したかったが、時間がなかった…。残念。


粛々と、仕事へ。


アメリカは日本との時差がかなり厳しい。
13時間違うから真逆。
日中活動して、日本時間で打ち合わせあるのがこんなに辛いものなのか…。

そしてこの日の仕事はオーディションとか諸々で、現地メンバーの拘束時間は10時間ほど。


僕は要所要所では良かったものの、常にスタンバイ状態で臨んだ。
打ち合わせや確認もあったりで、リモートで繋ぎながら良きタイミングで呼んでもらう。

待機してる間は別の作業をしたり、あまりに眠くて途中仮眠もさせてもらった。
(ほんとに現地メンバーの皆様、ご迷惑おかけしました。とても感謝です。)


先ほどの写真の通り、二人がけのこじんまりとしたオフィススペースでソファなどもない。

けれど、寝るところは無ければ生み出すもの。


学生時代。
何度もベッドじゃないところで寝てきた。

気がつけば、渋谷のゴミ溜まりのダンボール。
気がつけば、千葉のパチ屋の駐車場。
気がつけば、石のかたまり(フランスの留置所)。

寝る場所は選ばない。どこでも寝れる。

ちょうど椅子が届いていたらしく、いい大きさだったので今日はここでくつろぐことにした。


なんだか、合宿みたいで楽しい。(ひとり)


そんなこんなで、いつの間に朝陽が差し込む。

とても良い日差しが入りこむ。

終わりの打ち合わせで、始まりは深夜の暗いところで登場していたのに、顔の左から自然光がバチバチに当たってきてて、面白い感じになっていた。

きっと、笑ってもらえてたと思う。



そうして、長い長い一日が終わった。

帰り道、少しは怯えながらも、疲れもあってそんなに気にしてはいなかった。


ニューヨークで朝帰り。

なんでか朝帰りってちょっとエッチに聞こえるのに、僕の場合はそんなこと微塵もなかった。

期待した人はいただろうか。

というか本当にそんなことがあったとして、書くわけなさそうだ。


宿に着くと二人の仲間は寝ていたけれど、鍵を持ってなかったので起きてもらった。

部屋の中で深夜に打ち合わせしたりと、二人にも迷惑をかけてしまっている。
(買い物も行ってきてもらったり、申し訳ない。)

きっと、僕のせいでなかなか寝付けない日もあるだろう。


そんな5日目の始まりは、途中まで日記を書いたところで力尽きた。

そして、夜まで寝て、ほとんど終わった。

またここから、日本時間で朝から仕事が始まる。

完全な昼夜逆転生活。


そして今この日記を、6日目の始まりに書いている。あっという間に寝て仕事をしたら一日が終わった。

宿からは、一歩も出ていない。


なので、5日目の日記がない。残念。


6日目は、何かあるだろうか。

例によって、日本時間の打ち合わせ多数。


ニューヨークをそろそろ、堪能したい。



今日はとっても楽しかったね。

明日はも〜っと楽しくなるよね。

ねっ。……

って言いたいし、誰に言えばいいんだろう。


おしまい。



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