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GLAY第一期(1994~1997)

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デビューからベストアルバム「REVIEW」まで、GLAYの音楽の核を作った黎明期。
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色んな人のデビュー曲にツッコミを入れようぜ:GLAY第337曲「RAIN」(1994)

色んな人のデビュー曲にツッコミを入れようぜ:GLAY第337曲「RAIN」(1994)

GLAY曲紹介は、残り4曲。
今日はGLAYのデビュー曲「RAIN」。

”最後の曲紹介はRAINになるんじゃないか?"
という予想を、
この辺で裏切ってみる、というのは
実は以前から計画していました。
ささやかな裏切りということで、ご容赦!

さて、GLAY好きの皆さんは、
どのタイミングでRAINを知りましたか?
もしかしてリリース当初から知ってましたか?
あるいは、
当時からファンだったとい

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残り6回になりました:GLAY第334曲「a Boy~ずっと忘れない~」(1996)

残り6回になりました:GLAY第334曲「a Boy~ずっと忘れない~」(1996)

GLAY曲紹介は、残り6曲。

一曲一曲じっくりと向き合っていると
どの曲にも、
その曲ならではのキャラクターがあって
その曲にしかない味わいがあることを
改めて実感します。

私は「個別性」という考え方が好きで、
それぞれのあるがままを認める、というか、
たとえば、
この人は●●タイプだとか、●●系だねとか、
そういう分類をするのも好きじゃなくて、
「みんな違ってみんないい」っていうのを
地で行

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明日もこうして終わるんだね葛飾亀有♪ GLAY第333曲「RHAPSODY」(1997)

明日もこうして終わるんだね葛飾亀有♪ GLAY第333曲「RHAPSODY」(1997)

GLAY曲紹介は、残り7曲。

まず「ラプソディ」って何だ?
Wikipediaを調べてみる。

うーん。いまひとつピンとこないけど、
他の記事も調べてみると、
どうやらラプソディの起源は古代ギリシャらしい。
当時、伝説や出来事を歌で語り伝える詩人がいて、
その職業のことをラプソドスと言った。
そして、このラプソドスが歌う歌のことをラプソディアといい、それがラプソディの起源だという。

また、日本

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GLAYの原点のような曲:GLAY第322曲「Together」を解剖する

GLAYの原点のような曲:GLAY第322曲「Together」を解剖する

今日お話するのは、
2ndアルバム「BEAT out!」の
言わずと知れた名バラード、Togetherである。

歌詞を見れば分かるように、
別れの歌である。
いつか再会するような気配は微塵もない、
別れの歌である。

それなのに、Together。
どういうわけなのだ?

まぁそれは置いておくとして
Togetherは、
"2ndアルバムで勝負、GLAY渾身のバラード"
って感じのする壮大な楽曲

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GLAY第316曲「KISSIN' NOISE」(1997)

GLAY第316曲「KISSIN' NOISE」(1997)

突然やけど、漫画の第1巻って、
ガチャガチャしてるよね。
登場人物は細かい事をたくさん発言するし、
変なボケとかツッコミもあるし。
絵も、妙な部分が書き込まれてて
線が多くて見づらいことがある。
2巻、3巻となるにつれて、
徐々に洗練されていって削ぎ落とされる。
まるで派手な縄文土器から
素朴な弥生土器に変わるように。

とどのつまり、それはKISSIN' NOISEである。
いや、決して揶揄して

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セカオワっぽくね? GLAY第311曲「neuromancer」

セカオワっぽくね? GLAY第311曲「neuromancer」

neuromancerというのは、もともと、
アメリカのSF作家ウィリアム・ギブスンが1984年に出版したSF小説「neuromancer」のタイトルであった。

ちなみに、neuromancerとは造語で、
Wikipediaには次の記述がある。

カナダのSF小説だけど、世界中を舞台にしていて、
最初の舞台はなんと電脳都市千葉市(チバ・シティ)。
HISASHIがこの小説に対してどんな想いを持

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店長、このひと転調しすぎです...!! GLAY第298曲『Believe in fate』(1996)

店長、このひと転調しすぎです...!! GLAY第298曲『Believe in fate』(1996)

モテようとして、AメロもBメロもサビも転調してるやつがいたんですよー。

なぁ〜にぃ〜!?
やっちまったなぁ!男は黙って、短音連打!と、クールポコが起こり出しそうなほど転調を繰り返す曲。それが『Believe in fate』だ。

デデッデデッと始まるサビはC#m
スリーピンローズなAメロはC
恋の行方はまだフラフラなBメロはD#
そしてビービフェーなサビはC#m

Bメロが一番キーが高いので、

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まぁいいか、もうすぐ22世紀だし:GLAY第289曲『Trouble On Monday』(1996)

まぁいいか、もうすぐ22世紀だし:GLAY第289曲『Trouble On Monday』(1996)

ギターの低音弦を使いリズミカルに始まるイントロ。ノリノリな気分かと思いきや「トラブルのMonday〜」とグロッキーな歌詞が始まる。

日常のちょっとした一場面から世界や人生を想うという、個人的に結構好きなタイプのアプローチである。

すっごい昔の曲なんやけど、当時「GLAYもこういう曲歌うんや」って思って嬉しくなって、密かにお気に入りの一曲だった覚えがある。

そういえば、収録アルバム『Beat

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だれや?:GLAY第283曲『Miki Piano』(1996)

だれや?:GLAY第283曲『Miki Piano』(1996)

心臓の音のような バスドラム。
背後でカシャカシャとなるパーカッションは、子供もあやすオモチャのよう。
TERUの声は湿り気が高め。
Bメロから鳴る、木漏れ日のようなアコースティックギター。
サビではトライアングルが音楽を一気に引き締める。

2ndアルバムにして、ロックの枠組みに捉われずに音の可能性を追求した楽曲。

メジャーセブンスのコードを多用するのは、この曲と「青春は残酷だ」くらいらしい。

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街行く人を見てると思うこと:GLAY第275曲『ずっと2人で...』(1995)

街行く人を見てると思うこと:GLAY第275曲『ずっと2人で...』(1995)

この季節、街行く人を見てると思うんだけど、
半袖の人もいれば、コートを着てる人もいるね。
昨日の夜なんて、わたし、ダウンジャケット着てる人見たで(こういうやつ↓)。そんなに寒いかな?

電車でもパーカーの上にさらにロングコート着てる人の隣で、Tシャツ一枚の人もいる。
どないなってんねん。
まじで、どないなってんねん。

ちなみに、ワタクシは、超暑がりである。
きっと寒がりの人からしたら、10月にな

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焦ってません? GLAY第270曲『ACID HEAD』(1995)

焦ってません? GLAY第270曲『ACID HEAD』(1995)

"アシッドヘッドこそ、GLAYの真髄である"と思っていた時期がある。
もちろん今でもそう思ってるところがあるんだけど、昔はアシッドヘッドのLIVE演奏が好きすぎて何度もリピートしたり、色んなLIVE映像を見たりしていた。

GLAY自身も"アシッドヘッドはLIVEの定番曲"と捉えてるところがあると思う。最近は演奏回数も減った気はするけどね。
で、ライブでたくさん演奏する曲なので当然、

どのアシッ

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掘り出してみる?GLAY第265曲『SPEED POP』(1995)

掘り出してみる?GLAY第265曲『SPEED POP』(1995)

アルバム『SPEED POP』の一曲目に入っているインスト曲なんやけど、
久しぶりに、いや初めて(?)、ちゃんと聴いたら、

めっちゃカッコいいやん!!!これはライブのSEでバンバン使ってほしいな。
そして、TERUの「あーっ」っていう声だけは生声でお願いしたい。
そしたら、TERUが「あーっ」っていう度に会場のボルテージがどんどん上がっていくよ、絶対。

いやぁ、掘り出しものですな。

ドレスとナイフとオマエ:GLAY第247曲「INNOCENCE」(1994)

ドレスとナイフとオマエ:GLAY第247曲「INNOCENCE」(1994)

『INNOCENCE』ってMVあったんや!

3rdシングル『キャノジャのマダァ』のカップリングとしてリリースされた本作品はGLAY黎明期を象徴する、「上京」をテーマにしたバラードナンバーだ。

この頃のGLAYといえば、
酒と女とタバコ、ではなく、
部屋とワイシャツと私、でもなく、
ドレスとナイフとオマエ、であった。

シングルの一曲目からドレス丸出しだし、
カップリングの『INNOCENCE』

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ちょっと。hydeなにしてんねん:GLAY第244曲「Yes, Summerdays」(1995)

ちょっと。hydeなにしてんねん:GLAY第244曲「Yes, Summerdays」(1995)

1995年8月9日リリース、GLAYの6枚目のシングルである。
5thシングル「ずっと2人で...」、そして1stアルバム「SPEED POP」をリリースしたGLAY、これからこのバンドさらに磨きをかけて行こうっていう時の勢いのあるシングルだ。

ブレイクのきっかけとなるような曲をリリースしようと意気込んでいたGLAYだけど、一流の仲間入りと認められるほどのブレイクを果たすのは8thシングル『グロ

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