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終身雇用制度を止めるか、続けるか・・・ではない

終身雇用、年功序列の制度を止めるか、続けるか?止めたい気持ちはヤマヤマだが、止めるにしても、なかなかスパッと止めるわけにも行かず・・・悩ましい・・・という経営者も多いと思うが、興味深い記事が。

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「終身雇用制を続けるか否か、日本企業はどちらかを選ばなくてはならない」と思い込んでいる人が極めて多いことです。しかし、日本企業が取り組むべきなのは、二択から一つを選ぶことではなく、自社ならではの人事システムを柔軟に構築していくことです。

https://diamond.jp/articles/-/316181

自分もそう思う。戦後から今まで続けてきた、終身雇用、年功序列をそんなにスパッと止めるわけにはいかない。今、そのレールの上にいるシニア世代のことも考えなければいけない。止めるにしても年代別に徐々に移行していかないといけないのではないだろうか?

その中で、企業の全社員一律の人事制度ではなく、やはり年代別(勤務年数別?)に複数の人事制度を運用せざるを得なくなってくるだろう。

ジョブ型雇用にしてもそうだが、欧米のジョブ型雇用がそのまま日本の企業風土にはまるとはとても思えない。日本流にアレンジした型雇用の運用、または段階的な移行が必要だと思う。

制度、風習はある時点でいきなり変わることは難しい。人間の意識も急には変われない。

私が定年制を廃止し、シニア社員を活用することを推奨しているのは、シニア社員の能力を生かすことが、結果的に企業の成長につながるからです。日本企業には「早期退職勧奨」という制度があると聞いていますが、日本企業は早期退職を勧奨するよりもむしろ、この人たちの能力をいかに生かして働き続けてもらえるか考えるべきだと思います。

 その理由の一つは、シニア社員には優れた「結晶性知能」を持っている人が多いことです。人間には「流動性知能」(計算力・暗記力・思考力・集中力など)と「結晶性知能」(時間をかけて獲得されていく言語能力、理解力、洞察力など)という二つの知能が備わっていますが、「結晶性知能」は年齢とともに強化されていきます。これがシニア社員の強みとなります。

https://diamond.jp/articles/-/316181?page=3

自分も何度もnoteで書いているが今の人事制度ではシニア世代の能力を発揮できていない。むしろ退化させていく制度になっている。平均寿命が今よりも短かった昭和の時代、シニア世代よりも、若い世代が多かった昭和の時代なら、それまで頑張って働いてきたシニア世代達の最後の「ウイニングラン」としてそれでもよかったかもしれない。企業もそれで支えて行けた・・・のだが、今は違う。

年代別の人口構成をみても明らかに逆三角形の今の日本の世の中。平均寿命も延びている。年金支給もどんどん、後ろに伸びている。

もう、こういう状況ならシニア世代に奮起して頑張って働いてもらうしかないのでは?なのに、昭和からの人事制度を変えようとしない企業。シニア世代を生かさぬよう、殺さぬよう、で隅っこの方に追いやることしか考えていない企業。そろそろ、考え直さないと。

100ワニをパクって退職エントリでバズろうとしたけど、全然バズらなかったワニ。 副業のオファーあればよろしくお願いします。 Twitterのフォローもよろしくおねがいします。@180wani