ホムパは盛り上がり、クラブに行こうぜとなってるが気になるのはミシェルさんの勉強の事で
どうしようと考えを巡らしていると
アルベルトさんが、ひよこちゃんはまだ勉強が済んでないから土曜日のアクティビティだけね？とひよこに言ってる。

なかなか手厳しい家庭教師だ。僕もあんな風にきっぱり言い切りたい。

う…と唸ってるひよこにアルベルトさんが耳打ちしてる。

ああ！

うん。テオ達いっておいでよ
明日は午後から？夕方から？

夕方は？そんで夕飯みんなで外で食おうぜ

それもいいな。どこがいいんだ？予約しとかないと、土曜日だしな。

あのビストロはどう？ひよこちゃん。アルベルトさんが会話に入る

あ！そうだね。みんなビストロは？美味しいの！

オッケーでーす！

オッケー！ならクラブに行きたいやつは行こうぜ。ハルどうする？

ごめん、僕はちょっと疲れてるから明日のために寝るよ。

オッケー。ミシェルは？

わたし今日は女子会するの

なら行ける男はクラブな？

明日の詳しいことはチャットする。フレッドさんが話をまとめてる

じゃあ、明日な！

じゃあなー！

23:30、ホムパにしては早めのお開き

有り余る元気の塊みたいなテオ達を送り出す

ひよ、私達もそろそろ帰るね？
マリちゃんとアナイスちゃんがひよこにいってる

あ、まってどうやって帰るの？

え、メトロよ？

酒のんだからな、、タクシー呼ぶからちょっと待ってて

えっ！

女のコを夜遅い時間にひとりで帰らせるのは好きじゃないんだ。ほんとなら送り届けたいところだけど飲んだからごめんな。

いやっ！そんな全然大丈夫です。いつもありがとうございます。

ほんとこういうとこ見習わなくちゃ、後でメモっとこう。

タクシーが来るまで女のコ達は話に花が咲いてるのでアルベルトさんが酔い醒ましに紅茶を淹れている

フレッドさんは食洗機にガンガン皿を入れて
後片付けしている。ぼーっとしてた僕にアルベルトさんがハル君、カタログみる？と声をかけてくれた。

メゾンのカタログはずっしりしていて
めくるとイケメンがバリバリにスーツ着こなしていて眩しい限り。

へーってみてたら女のコ達がカタログを取り上げてハルにはこれが似合いそうだとかフレッドさんはこれよね？アレックスは…アナイス育てて？あ、これテオ似合いそうじゃない？とかリョウのジャージ一択人生どうにかしたくない？とかカイはさあ、ストライプイケると思うんだよねー？とかギヨームはもっと貴公子な感じよくない？とかもうそれは機関銃のように喋ってる。口を挟むヒマがない。そうか女子会てこんな感じなのか

どうしてよいやらわからずにアルベルトさんを見るとニコニコしながらいつの間にかひよこの隣の席に座ってひよこを眺めていた。ほんとこの人ひよこしか見てない。スゴイ

フレッドさんは片付けに熱中してる。

玄関のベルが鳴る。タクシーが到着したらしい。

マリ、アナイス、タクシー来たぞ。忘れ物ないか？

フレッドさんが呼びにきた

あ、じゃあひよ、またね、ごちそうさまでした
すっごくおいしかった！

またねー。と言いながら二人は階下におりていった。やっぱ俺も同乗して見届けてくる。酒飲んでるしなあの子たち。と、フレッドさんも降りていく。

マジもんの紳士や…

とミシェルさんが感心してる

いつもあんな感じ？

そうだよ。

うちのメンズ達だっていつもしてるじゃん。あそこまではないにしても。

だね、だね、だね。

お風呂にする？ミシェル達パジャマとかは？

持ってきてる！

ハルは？

あ、僕もスウェットがある

ならオッケーね。

じゃあわたしはあと一時間位アルベルトにしごかれてくるわ（笑）

ひどいなあひよこちゃん。

僕らはいきなり取り残された。

じゃあ。やりますか？

ええ、やりましょ。
でもひよ毎日ほんとにやってるのね。
マブダチとして負けられないわ

マブダチなんだ？

そうよ。あなたもよ？

へえーそうなんだ、えっ？！

違うの？

嬉しいです。ありがとうございます。