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工業デザインの専門家が心に刻むべき、未来を変える!「4つの価値観」を知ろう。

私が在籍しているインダストリアルデザインは、単に美しさを生み出すだけでなく、社会的意義と実用性の融合をも担っていることに焦点をおいています。サステナビリティやエコデザインなどの観点からデザインの革新「デザイン・レボリューション・使命と実用性の統合」を促進する方法を提起します。



"握りしめた歯ブラシから、朝起きて最初に足を踏み入れる車の内装にいたるまで、製品は私たちの人生に静かながらも強い影響をもたらす。『工業デザインの未来を変える!製品価値の「4つの価値観」』では、毎日の生活に溶け込む製品がいかにして私たちの気持ち、選択、そして未来をカタチ創るかを掘り下げ、デザインが持つ真の力を明らかにする。"ことを知ることである。

消費者庁や日本小児歯科学会より注意喚起がなされるなど、乳幼児の歯ブラシによる歯磨き中の事故が問題視されている。そこで、のど突きの衝撃により歯ブラシのネックやボディーが曲がることで安全を確保する曲がる歯ブラシを開発した。                       

製品を作るとき、ただモノを作って終わりじゃない。
それが人々の生活、感情、社会、そして地球にどんなインパクトを与えるか、それを真剣に考える必要があるのです。

ここでは、ちょっと違う視点から、全てのデザイナーが注目すべき製品価値の「4つの価値観」にスポットを当て考察してみよう。

問題の提起と解決 200gまではしっかり磨ける歯ブラシの問題解決策 力を入れすぎると*曲がる構造  *誰でも簡単に適切な強さ(200g)を保って磨ける。 小さなお口にあわせた コンパクトヘッド ブラシ毛5mm200gを超えると曲がる 適切な力で持ちやすい 三角ボディ形状 のど突き事故を予防する、曲がっても折れないボディ。反対側も柔らかく噛んでも歯を傷つけません。 特許取得済


【4つの価値観】

1. 機能美は格別 - 機能的価値の追求

ここでのキーワードは「#性能」と「#効率性」。良いデザインとは、目に見えるスタイルだけじゃなく、その機能性がユーザーの期待を超えるもの。あれこれ説明されるより、手に取った瞬間に「これだ!」と思えるデザイン ”aha!(アハ)” そう、モノは機能で語るのだ。

長持ちするモノ、いつも信頼できるモノ、これが「#耐久性と#信頼性」。使えば使うほど愛着が湧く製品って、あなたの心にもきっとあるはず。

ああ!そうか! なるほど! 感動と共感をよぶ商品 技術的価値だけでなく、感性価値の高い商品をいかに作り出すか。 魅力的なデザインに加えいかに魅力を伝えるか 適切な価格でお届けし価値を感じていただくか そのプロセスがすべてデザインされて、感動と共感をよぶ商品になります。


2. エモーショナル価値で心を掴め

次にくるのは「#美学とデザイン」。これは感情を動かす力を持っている。色、形、素材、質感。これら全てが、製品と私たちの感覚を繋げ、ブランドの顔となる。

さらに大切なのが「#ユーザーエクスペリエンス」。これはただの使いやすさじゃない。製品が私たちにもたらす全体的な感覚、つまり「この製品と過ごす時間が好き」と思える体験を意味する。まるで製品が友達になる瞬間だ。


2017年”プラスチック射出成形の将来を見据えたロボットを作りたい。をコンセプトにユーシン精機と開発したプラスチック射出成形用ロボット「FRA」は、2019年のレッドドット・プロダクトデザイン賞を受賞しました。この賞は、革新性や機能性を高く評価されるものであり、ユーシン精機の技術とデザインへの取り組みが国際的に認められたことを示しています。          

3. 社会と地球にやさしいデザイン - 社会的・環境的価値

ここがホットトピック!「#持続可能性」は、もはや流行りのキーワードじゃない、必須条件だ。デザインは、地球に優しい方法で創造されなければならない。クールでイノベーティブなのに、自然を守る心も忘れない。

そして「#社会的影響」製品がどう社会に役立っているか、私たちがどうコミュニケーションを取っているか、これが製品の社会への足跡を決める。


4. 経済的価値: コストと市場適応性が鍵

最後の核心は「#コスト効率」。価格は競争で勝つための鋭い武器。だからこそ、賢く、かつ戦略的に製品のコストを管理することは産業デザイナーにとって不可欠です。コスト効率は単に安くすることだけを意味しない。材料の選択から製造方法、 #物流 #ライフサイクルコスト といった幅広い側面での「#バランス」を意味します。

価値提供にはコストを超えて「 #市場適応性も欠かせません。トレンドを読み、常に変化する市場のニーズに応えるデザインをすることが、製品が受け入れられ、売り上げを伸ばすことに直結します。これにはユーザーリサーチ、市場分析、そしてプロトタイピングやテストマーケティングを通じたフィードバックの積極的な活用が求められるのです。

1993年にエクセル株式会社から発売されたCD収納ケースは、デジタルデータの0と1を表すデザインで連結可能な構造を特徴としています。デジタル化が進む現代において、CDの情報も0と1のデータで構成され、このケースはデジタル情報の具現化を目指し、視覚的にも機能的にも印象的なメッセージを伝えるデザインを実現しています。1993年「CD STACK」デザインフォーラム'93金賞受賞 ,1994年「CD STACK」 bio 14 Gold Medal 受賞 リブリアナ建築美術館永久コレクションに選定    

要するに、産業デザインを行う際には、上述した「4つの価値観」 — 機能的価値、エモーショナル価値、社会文化的価値、経済的価値 — をどのように組み合わせ、最適化するかがクリティカルなのです。

優れた工業デザインは、これらの価値が融合し、バランスが取れた時に生まれます。そして、それが真のイノベーションへと繋がり、市場での成功を紡ぎだします。さあ、工業デザイナーたちよ、次世代の傑作にはどの価値が込められるのでしょうか。未来はあなたの手の中にあります!

釣り具・リールと固定具

「4つの価値観」の観点から、工業デザインはもはや単なる見た目の問題ではなく、より包括的で多面的なアプローチが求められます。

製品それぞれがこの「4つの価値観」をどのようにバランス良く取り入れ、革新的な解決策を提供できるかが、明日のデザインの鍵となります。

最後まで読んで・見て・考えていただき、いかがだったでしょうか。
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