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復習:コレステロールのこと⑦

摂取と排出を考える

 脂質異常症の患者にとって関ヶ原、クリスマスとお正月が終わりました。主治医のご厚意で短期間で血液検査を受けることができました。お節料理に初詣に欠かせない参道にあるあの鰻屋さん、誘惑の多い時期の食管理はいかに・・・。まあ、この時期は一休みすることにしていたので、多少の上昇は仕方ないです。
 これを書いている今になって、あの頃の自分の心理状態は尋常じゃなかったことに気づきます。だって、あの「自分は神様じゃないからわからない」と言っていた主治医から、年末年始ぐらいはOKと言われていたということは、お薬をちゃんと飲んでいれば大丈夫というお墨付きのはずなんですから。

 しかしこの時は実際にはまだ気持ちに余裕はありませんでした。少しぐらい高くなっていても、と悠長に構えていることができませんでした。結果は、予想通りLDLの数値は上昇していました。それなのに、先生は慌てずHDL値との比率がとても良いバランスが取れている、と判断。夫も、退院以来ずっとつけている血圧と、食事管理アプリを取り出し説明。
 つい数週間前まで畳鰯は何枚食べていいのかすら悩んでいた私を尻目に、二人で確認し合っていました。
 それから、これまでアドバイスを受けながらも本気で取り組むまでには至らなかった運動について考えるようになりました。
 仕事を始めて30年以上、今のポジションになってからは11年。週一日動きのない日はありますが、仕事の連絡があったり移動日になったり休みが休みでないこともしばしば。それにやりがいを感じているし、体を動かす仕事ですから、仕事以外にわざわざ時間をとって運動しようとは考えなかったようです。実際、今回脳梗塞に至ったきっかけは、もちろんコレステロール値が高かったことが根本原因でしたが、それに加えてサウナスーツを着て仕事をしていた、つまり運動していたので運動のやり方に問題があるとは考えなかったようです。しかし奇しくも病気がきっかけで、どんな運動が自分に必要なのか考えるきっかけになりまして。
 「インターネットにいくらでも体重減らすアスリートのブログもあるし、
入れた分だけ消費すればいいんだから」
 医師の言葉はシンプルで、的を得ています。

 元のように仕事ができるようになり、自分で食事管理ができるようになると色々試してみたくなるようです。食事制限するよりも、運動して数値を減らそうと考えるようになりました。
 私が何より悔しいのは、夫が運動によって自己管理できるようになり、食べても減量できる術を手に入れたことで自由に奔放に、一人飯を楽しんでいることです。出張先で、あるいは仲間と、時には産直なんかに行ったりして各地の美味に舌鼓を打っている・・・。まぁ、羨ましいこと!
 それでまた数値が高くなったらどうするの、と目くじらを立てるところですが、本当にコレステロールを手の内に入れたらしく、人間ドッグでも一緒に受けた私よりも低い数値。
 私の努力は何っだったのよと息巻いて、何を食べたかやや見せびらかしの写メが送られてこなくなっては、確認のしようもないので文句は言いません。
 しかし、運動で消費するのに加えて
 ①外食をするときにはローカロリーの食事に気をつけ、②魚卵や卵を控えて、③野菜・豆腐・スムージーを摂ることでコレステロールが排出されるよう、配慮するようになりました。


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