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「余計なことに首を突っ込まない」を捨てる

「ブランドになるためにゴミ箱に捨てる10のこと」の第9回目は「余計なことに首を突っ込まない」。これをごみ箱にポイしちゃいましょう。「余計なことに首を突っ込まなければ、変なトラブルにも巻き込まれない」・・・確かにそうかもしれません。でも、本当にそうなのでしょう。

「ノミのサーカス」でのノミの調教方法とは?

あなたは「ノミのサーカス」をご存知ですか。17世紀のパリが発祥らしいのですが、ノミがダンスを踊ったり、ボールを蹴ったり、ジャンプするなどの芸を見せるサーカスです。ノミのサーカスは300年以上の伝統を誇り、1960年ごろに日本でも来日公演が行われたとか(見たことはないけどね)。

ここから先のノミの調教法は教育的な一種の警句であり、事実ではありません。ノミを透明のガラスケースに入れると飛び跳ねてして逃げようとしますが、ガラスに当たってしまいます。それを数日間放置しておくと、自分が跳べる範囲を学習し、ケースに当たらない跳び方をするようになるのだとか。

既定路線から外れないことが、本当に安全なのだろうか?

こうして調教されたノミはガラスケースを外しても跳び方は変わらず、決められた範囲内で跳び続けるようになります・・・というよくできたお話です。でもね、作り話とはいえ、「余計なことに首を突っ込まない習慣」は、このノミのサーカスに基づく警句に近いような気がするのです。

「いまいるところが自分のすべて、他のことなど無理無理」と思い込んでしまっている人がいます。既定路線からの逸脱などは持ってのほかです。確かにそこは波風立たない安全な環境かもしれません。しかし、その環境は次第にモノの見方や考え方、そして行動を狭くすることにもつながります。

自分の限界を、自分で勝手に決めている、自分がいる

能力に対して制限を持たせて、必要以上の出力を出さないようにする安全装置のことを「リミッター」といいます。車にスピードリミッターがなければ、必要以上に速度が上がってしまいます。エンジンの過熱や操作不能となり、大きな事故につながる可能性があります。

しかし、人間の能力のリミッターは自分で決めていることが圧倒的に多いのです。僕も「自分の限界はこのあたりだ」と勝手に決めていることって結構ありますよね。いわゆる自己規制というやつですね。自分で自分の限界を決めてしまうと、そこで成長は止まってしまいます。

ダメだったら、きちんと謝ってやり直せばいいだけです

自分のリミッターを外すには、少しくらいのリスクがあっても積極的に首を突っ込むことです。世の中にはやってみなければわからないことがたくさんあります。迷惑をかけたらと躊躇する方もいますが、劣化していることの方がもっと迷惑。ダメだったら、きちんと謝ってやり直せばいいだけです。

「ブランドになる」ことも同様です。「小さな会社だからいままで通りでいい」「余計なことは考えずにいいものを作れば売れる」・・・でも、枠組みが変わりつつあるいまは、これはもう通用しません。「新しい年はいままで以上にあれこれと首を突っ込もう!」・・・心底そう思います。

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