僭越ながら2020年都知事選総括(投稿テスト兼)

投票率

 55.00%と現職立候補かつ、コロナ禍の中ではかなり健闘した方ではないだろうか。

小池百合子陣営

 自民党の独自候補擁立断念及び自主投票と言う最大のアシストを受け、現職候補という点で押し切った。
 公約未達成という問題はあるが、舛添及び猪瀬元都知事のような政治とカネの問題は噴出せず、コロナ禍と言う情勢もあって、変えるという選択肢はなかなかとり難かっただろう。
 しかし350万票超えというのは驚いた。投票率から考えても、前回都知事選で得た浮動票を殆ど離していないのは強い。

宇都宮健児陣営

 流石は都知事選のベテラン、貫禄の2位。
 いつもの共産・社民に加えて立民が支援に入ったが、立民は支持層を確保しきれておらず、かなり立民にとってはミスマッチな候補者だったと言える。
 野党統一候補としては適格であったが、良い意味でも悪い意味でも安定しており、浮動票・保守層への浸透は相当厳しかった。
 個人的に知事や国会議員で見てみたい人ではある。

山本太郎陣営

 わざわざ野党共闘を割ってまで独自に出る必要があったかと言われると疑問符がつく。
 前回参院選比例のれいわ新選組都内得票数である約46万票からは上積みしているので存在感は示せた。 
 れいわ単独で組織票もない中ここまで戦えるという事実は、れいわの国政での動きから目を離せなくさせるだろう。

小野泰輔陣営

 結果は4位だったが、知名度ゼロからよく戦ったと思う。田中康夫のように喧嘩別れしなければ、都内における維新支持層は定着できると確信した。
 保守層を大きく削れる政党は維新しかないと考えているので第三極として頑張ってほしいし、今自民党が警戒すべきは維新だろう。
 小野泰輔本人もかなりやれそうなので今後の進路も見所だろう。

桜井誠陣営

 ゴタゴタで極右は相当弱体化したと思っていたが健闘の5位。政策面で近い幸福実現党の七海ひろこが「選挙戦撤退」をしたのも影響したのかもしれないが、水面下で支持が広がっていると見られる。
 自民党が弱ると極右が尻を叩く構図になるのだろうか?

立花考志陣営

 完膚なきまでの自滅。正直呆れた。あんなものを選挙戦略と呼ばないでほしい。この雰囲気だと前回参院選で1議席獲得したのは、巡り合わせだったとしか思えない。せめて堀江貴文を擁立出来ていれば違ったのだろうか?
 何度でも言うが衆院比例は甘くないと思う。

総合(国政への影響中心)

 自民党が独自候補擁立を断念したのは正直残念だったが、国政の状況を考えればわざわざ負けに行くこともないと言う判断なのだろう。公明党はその圧倒的組織力を持って小池陣営をアシストした。
 共産・社民党は安定だが、立憲民主党は支持層を固めきれなかった事を考えると軌道修正を余儀なくされるだろう。
 れいわ・維新はそれぞれ単独で戦える事を示した、次期国政選挙に向けて野党内での台風の目になる事が期待される。
 

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