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テレワークが「できない理由」

働き方改革関連の講演やイベントで色々相談を頂くことが多いのですが、その中でも「テレワーク」についての質問・相談が非常に多いです。
今回は質問&回答の中でも多い「部下の管理」について書きます。

「テレワーク」になって部下の管理ができなくなった

この相談が実はいまだにランクのトップあたりにあります。
「管理職」と呼ばれる幹部の方々が、みんな目の見える範囲に居ないので状況がさっぱりわからなくなって困っている。テレワークではない方が良い。
と言われるケースです。
みなさまはどうでしょうか?
確かに、9時〜17時で、オフィスで、みんなが島型のオフィスデスクに座り業務をこなす・・・この環境であれば、席に座っていれば部下の方々の様子を感じることができます。「なんだか進んでないな」「別のことに気がとられているな」など、みて判断できることもたくさんありますので、「その様子が直接見えなくなると管理ができない。」という話につながっているのです。
皆様はどうでしょうか?

私の場合は、25年間ほどノマドワーカーです。オフィスにいる時間も少なく、あちこちに行って業務を熟していました。こういう働き方をしていると上司から、

「もっとオフィスに在籍しなさい」
「部下の管理をするためオフィスに居続けなさい」

という指摘を頂くことも多くありました。

オフィスに居なければ管理・監督できない?

ただ、個人的には「オフィスに居なくても部下の管理・監督はできるし、そもそも管理を行うことが今時の上司ではない。」と2000年位から思っています。

「目に見える雰囲気以上にこまめな情報交換が部下との関係性を築く」と考えているからです。

同じオフィスに居てもコミュニケーションを取る機会は非常に少ないです。「そのために会議や飲み会をするんだ」とおっしゃる方々も多いですが、そもそもコミュニケーションを取る手段とは少しずれている気がしています。また、目に見える範囲にいるから管理が出来るのか。というとそうでもないことが多いです。

では、どうすれば良いのか。

私の場合は、24時間365日、チャットでの受け答えを最優先にしています。

チャットについても、会社のSNSで会話しにくいなら個人チャットなどで連絡もらっても良いようにしています。基本、どんなことでも相談OKですし、時間なども気にしなくて良い。書き方も構えず短文で気軽に送ってください。絵文字もスタンプもウェルカムです。

逆にこちらからチャットを送る際には仕事時間外は読む必要はないし、即応しなくても良いです。というルールを関係者に話しています。
チャットで済まなければ、音声会話、ビデオ通話に切り替えしましょう。という話も併せてしています。

このルールでここ15年位仕事していますが、社内だけでなく、社外の知り合いの方々からもご相談など頂くことに多いです。

今時は上司の役割も「管理・監督」から「共創・コーチ」に変化しています。単に進捗を見るだけ。指示をするだけ。ではない関係を築くためには単に見えるところにいる。という以上の情報のやり取りが必要になります。

最近はリアルよりオンラインコミュニケーションが普通

最近では家族との間も会話よりSNSが多い。という方も多いと思いますし、友人関係などもSNSで情報交換している。という方も多いでしょう。
気軽にやりとりできるツールとして定着しているSNSをうまく活用することで「テレワークでも部下の管理ができる」様になります。

「部下が結局何も言ってこないのでSNSでは管理ができない。」とおっしゃる方も多いですが、その場合、部下の方がSNSでコミュニケーションしずらい雰囲気になっているのかも知れません。

構えず、オープンに「上下関係」や「仕事か否か」などをまずは気にせずやりとりできる様になればうまく回り始めます。

ぜひ、家族や友人と変わらない様なコミュニケーションを部下や周囲の方々と行ってみてください。

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