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UPDRS Part IV 運動合併症

UPDRS Part IVでは運動合併症をみています。

UPDRS Part IVでは運動合併症

【引用開始】
概観および指示:この部分では評価者は、病歴および客観的な情報を用いて2つの運動合併症、ジスキネジアおよびオフ状態のジストニアを含む運動症状の変動を評価します。患者、介護者および診察所見から得られる全ての情報を用いて6つの質問に答えて下さい。それは、今日を含む最近1週間の動きを要約したものです。他の部分と同じように、整数を用いて評価し(0.5 は許されません)、評価しない項目を残さないで下さい。もし評価できない項目があれば、評価不能を表す UR とします。いくつかの質問はパーセンテージで答えを選ぶ必要があり、したがってだいたい何時間ぐらい覚醒しているかをはっきりさせて、「オフ時間」および「ジスキジア」のための分母に用いる必要があります。「オフジストニア」については、全オフ時間が分母になります。

評価者が用いる運用上の定義

ジスキネジア:不随意な不規則な運動
しばしば患者がジスキネジアを表す言葉に、「不規則なけいれん」、「くねくねする動き」、「ピクピクする動き」などがあります。患者がジスキネジアを評価する際に、振戦とジスキネジアを間違えやすいので、その違いを患者に強調することが必要です。

ジストニア:ゆがんだ姿勢、しばしば捻転成分を伴う
しばしば患者がジストニアを表す言葉に、「ひきつり」、「筋けいれん」、「姿勢の異常」などがあります。

運動症状の変動:薬物に対する変動性の反応:
しばしば患者が運動症状変動を表す言葉に、「ウエアリング アウト」、「ウエアリング オフ」、「ジェットコースター効果」、「オン オフ」、「不均一な薬効」などがあります。

オフ:薬物を服用したにもかかわらず効果が乏しい場合、あるいはパーキンソニズムに対して治療を受けていない場合の典型的な状態。しばしば患者がオフを表す言葉に、「低調な時間 low time」、「悪い時間 bad time」、「ふるえる時間 shaking time」「動きが遅い時間 slow time」、「薬が効いていない時間」などがあります。

オン:患者が薬物服用していて良好な反応が得られている時の典型的な機能状態。しばしば患者がオンを表す言葉に、「良い時間」、「歩ける時間」、「薬が効いている時間」などがあります。
【引用終了】
【出典元】Official MDS Translation Copyright | Last Updated January 29, 2019© 2014 - 2019 International Parkinson and Movement Disorder Society

ここでは、概観および指示のところにもありますが、ジスキネジアとジストニアをみましょうとなっています。
また、起きている時間を聞いておく必要もあることも記されています。

まさ評価項目にも書いてあるのですが、
ジスキネジアは、不随意な不規則な運動です。
臨床上では、足首がぐるぐる回るような動きをしたり、足や膝がくねくね動いてじっとしていられないような動きをします。そして、口唇にもみられたりもします。

ジストニアはゆがんだ姿勢、しばしば捻転成分を伴うます。
成分?ってちょっと思いますが・・・・・
頸部や四肢が捻じれるように持続的な筋収縮があり、姿勢異常となります。


という訳で、4.1-4.2ではジスキネジアについてみていく項目となっています!

それでは、次は、UPDRS Part Ⅳ 4-1 です〜




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