2024年4月8日(月)曇りのち雨

朝、東京に戻り井の頭線に乗って俯きウトウトしている視線の先、いつもより多いピカピカの革靴、ローファーが行ったり来たりしていて「あぁ、春だなぁ」と思うなど。
睡眠不足の為、昼寝をと思い横になるものの寝付けず。仕方なし明日のみしお食堂の買い出しと仕込みなどやり、疲れきったところで22時半には就寝。疲れが足りない、とは変な言い方だが疲れ果てた後の睡眠はこの世でなにより幸せかもしれないと思います。

2024年4月9日(火)雨のち曇り強風

朝、支度を済ませて四谷三丁目。みしお食堂(コマーシャル 次回は4/23火曜12:00〜15:00、四谷三丁目ニューアーバンにて)
Mさんが来店し本をくれた。欲しかった本なので嬉しい。

夕方、身体の怠さもあり少し仮眠の為横になるもやはり眠れない。
夜、馴染みの店で晩酌。怠い身体に瓶ビールが染み渡る。酒が身体に染み渡るようとき、労われている感じがしてとても心地よい。
Yさん、H君らと談笑。途中Kさんが来店、知人の訃報を知る。私は空いた口が塞がらず酩酊している脳みそでSさんにメールを打っていた。2年程だったがMANNERSというソロプロジェクトでベースを弾いてもらっていた。自身の稚拙さにより苦い経験もあった時期。初めてリハーサルに入ったとき、あのベースがぶんぶん鳴り出して全身の毛穴が開き、うたうことや演奏する度にいつも少し興奮していた。リハ後は毎回喫茶店に行き長い時間どうでもいい話を沢山した。ある日のリハ帰り際、ミルク味のチロルチョコをひとつもらった。「食べる？」「今はいいです」「なんだと！」「貰います」
なんでもないことだが妙に嬉しくて食べずにずっととっておいた。今年の正月まで作業机に飾っていた。ふとしたことばかり思い出す。

2024年4月10日(水)晴れ

昼前、起きて洗濯機を回してラジオをつける。
寿司が食べたい気持ちが抑えきれず渋谷へ。
アジが甘くて旨いだけで心の底から「生きていてよし」となる。隣にいた外国人に「What's this? 」とガリを指差し問われたので答える。Papago を駆使し、「寿司と寿司の間に口直しとして食べるとよい」とひとくち添えると「Oh! Thank you 」カラッとした笑顔。「カリフォルニアからきたの？」と言う私に「何でわかる！？そうです」笑顔にも暮らす土地の影響が出るのかななど思う。
15分程で店を出る。帰宅途中の道にしっかりした曲がり角があり、一旦立ち止まり顔をヒョコと覗かせ確認して左折するのだが、年々この道の曲がり角が好きになっている。昔の少女漫画など曲がり角で慌ててぶつかる男の子が転校生で波乱の予感…的なあの曲がり角です。どんな人とすれ違うのか、通る度の楽しみになっている。

帰宅後、やる気が起きないので横になり揺れるカーテンなど眺めて無。夕刻、雑務と作業。夜、2時間程馴染みの店で晩酌。下衆な話をして「うむ、生きていてよし。明日もガンバ」となりました。

2024年4月11日(木) 晴れ

昼、起きて風呂。四ツ谷に向かう。「トノバン」試写へ。数週間前Yさんとメールをしていた中で安井かずみ、加藤和彦の話しになりお誘い頂いた。
私感、フォーク・クルセダーズ〜ミカバンドまでと安井かずみをパートナーに迎えて以降で加藤和彦(作品)に対する意識が随分異なるので改めて、映画は興味深いものだった。
夕刻、阿佐ヶ谷で友人の顔を拝みながらビールを呑む。のち、新宿に移動して呑む。今週は呑むと決めて呑んでいる。それぞれに自分だけの弔いの行為があるんですよ、きっと。私はまだまだ生きていかなきゃならんので。
ワタクシは安住紳一郎のラジオが心のオアシスなのです。この世の中の切り裂きまくりたくなる事柄をグッと握りしめつつ、その拳を行動や言動の暴力に変えることなく日々やるべきことの糧にするくらいのしたたかさとしなやかさを持って生きるくらいの自身の図太さを安住さんのお喋りによって再確認できるのです。

2024年4月12日(金)晴れ

正午前起きる。体調が芳しくない。今日やるべきことはやめて夕刻まで横になる。火曜日、Mさんに頂いた向田邦子全対談を読む。山藤章二との対談にやけに頷く箇所が多くまた、そうなんだよ！と独り言が激しい自分がおり、現在どうされているのか調べてみるとご存命と知りなんとなし気分が軽くなり昼寝。
夜、四ツ谷三丁目にて社食(という名のママのご飯)を食べ、アーバン。4月、桜はあっという間に葉桜になり、個人的に出会いと別れが多い一週間。

2024年4月13日(土) 晴れ

咽頭炎、咳、微熱。
終日横になる。

2024年4月14日(日)晴れ

熱下がる。咽頭の痛み箇所が変わり、「あぁ、これはよくないです」独り言。咳も重い。明日はかかりつけの病院に行くことにして終日横になる。