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寿司日乗478〜484

2024年3月18日(月) 晴れ

昼、どーしても一風堂のラーメンが食べたくなり食べに行く。旨い。白飯に高菜ともやしを乗せて良く混ぜて食べる。至福。歩いて隣駅のスーパーへ。明日のみしお食堂の食材を購入し、豆腐屋で豆腐と揚げを買う。半日かけて仕込みをやる。
老舗の八百屋が更地になってしまい、豆腐屋の店主と話す。「寂しいけど仕方ないね」そう、全部がだいたいそうだ。寂しいけど仕方ないのだ。人生。しかしやるしかないことの繰り返し。
久しぶりに沢山料理をしたらスッキリしていた。
明日は早起きなので22時には就寝。

2024年3月19日(火)晴れ

起きると寒い。季節のグラデーションが年々変化しているのはわかる。30年以上も前の四季折々に思いを馳せる程、季節という単語が「どういう意味?」なんて言われる未来もあるんですかね。
昼、ママのお店ニューアーバンにてみしお食堂。(コマーシャル、次回は4月9日です)美味しいワインを頂く。

身体の芯から疲れる。これが久々で何故か嬉しい。身体が疲れきって嬉しいなどと思うようになるなんてしかし心地よい。
疲れのコアが身体ではなく精神的なものに変わっていることへの歪みですな。「疲れた…」これ、ポツリよく口にする独り言。よく聞きもする。この 疲れ は心のことだったりするんだなと、昔、身体を駆使する仕事をしていた時の「うわー!疲れた!」と放つ感じとは違うなー、身体思いっきり使わんとなーなどと考えているうちいつのまにか爆睡。

2024年3月20日(水)晴れ

朝、ファミリーレストラン。家の近所のファミレスは重宝している。開店は9時。そこから11時半までは人がいない。私にとって朝食を食べれる図書館でもある。朝飯を食べながらラジオを聴いて、本を読み、珈琲を啜り、時折本を伏せ、能面のような顔で宙を見つめているとあっという間に11時。
ファミレス、朝のBGMはオルゴール調のクラシック。歯医者の待合室でもよく聞くタイプのこれらは何処で手に入れることができるのか。私は意外に嫌いではないです。
帰宅後、夜まで作業など。夕方、腹が鳴り春キャベツと生姜とお揚げ、調味料を米に混ぜて炊く。新玉ねぎの味噌汁も作る。春の野菜は本当に甘くて美味しいですね。

久々にテレビをつけると浅間山荘事件を取り扱っていた。
私の叔父は当時、静岡にある河合楽器の工場でピアノを作る仕事に従事しており、浅間山荘は河合楽器の所有する保養所で、年に数回社員達と泊まりに行っていたらしく当時の写真を見せてもらったことがある。そこに映っている管理人の女性がこの事件の人質になった人だ。
叔父は事件当時気が気じゃなかったと言っていた。後日、人質になった管理人の女性と話をしていると「みんな私には親切だったんだよ」と言っていたそうだ。この話を聞いて以降、私は当時の記事や資料を貪るように調べては読んでいた時期があった。連合赤軍事件を描いた映画「光の雨」を観た時、当時の若者のいう「革命」という言葉の中身に違和感を感じた。が、この話は長くなるからいいです。飯を食べながらテレビに向い「安保闘争成れの果てが総括による人殺しって身も蓋もねぇよ……」独り言。社会に対し結果的に過激な行動をとることで本気で世の中を変えようとしていた当時の若者達と酒場であったことがあるが、その出来事を武勇伝のように話す爺様達は現在、忌み嫌っていた日本の社会保障制度に充分世話になっているそうだ。今の若者は思想がなさすぎるそうだ。

友人Mが新代田でライブだったが行けず、夜、馴染みの店で晩酌。どうしてもMに会いたくなりメールをすると来てくれた。ひと月半振りに会うMに聞いて欲しかった話などする。途中でKさんも交えて音楽の話など。週の真ん中水曜日、今週は穏やかに過ぎていく。

2024年3月21日(木)晴れ

朝、起きてラジオをつける。洗濯機を回している間にメールの確認。
次第にやるべき雑務が増える。この時点で大層イライラしている。普段は寛容に思えることが突然に不満の塊となりイライラしながら昼。
なぜこんなにイライラするのかという程、不満は行動に出てくる。扉をバタン!と閉めたり、物をドカ!とか置いたり、ささくれた気持ちが態度になり加速していく。そして最後、「は?」「で?」「だからなに?」言動になる言葉の棘。相手をあえて傷つけたいと思う気持ちがある。その瞬間自分も傷ついているのだが止められない。全部はのち、自分に戻ってくるんです。
夜、鈴本演芸場へ。柳家つる子さんと三遊亭わん丈さんの真打昇進披露興行。舞台を見るうちにイライラは治まっていた。久しぶりに観た柳家三三の高座が沁みた。素晴らしい興行だった。人の真剣さや本気に触れると(それが最高なら尚更)自分の小ささなど本当にどうでもよくなっていく。
素晴らしい芸には、人を更生させる…いや、自分自身を律する力があると思います。

2024年3月22日(金) 晴れ

今週、風が強い。そして寒い。
朝、珈琲を淹れ、ぼんやりする。昼、作業などやるも全く埒があかないのでやめる。夜、一緒にトークショウを行う僕のマリさんの著書を読み返したりするうちに夕方。
三軒茶屋 twililightにて「今日のわたしを確かめる言葉  僕のマリ×見汐麻衣トークショウ」互いに選書した本についてなど話し、(コマーシャル 選書フェアは4月8日(月)まで開催されています)お客さんにもお勧めの本など聞く。人様の前で話すということは私にとって(本当に大袈裟でなく)新しい挑戦に等しく、素直に思っていること、考えていることをお客様の前でただ、話すという行為は毎回不安でいっぱいなのですが、徐々に楽しくなっている。(コマーシャル2 次回は4月7日(日)大阪FOLK old book storeにて。ゲストにblackbird books 店主、吉川祥一郎さんを迎えて。ソロライブもやります。大阪、大阪近郊の皆様お待ちしております)

終演後、僕のマリさんとレモンハウススタッフTと食事。僕のマリさんとは共通の知人が多くいることが判明。過去に彼女が暮らしていた町や通っていた店が私も同じで、過去にすれ違ったりしていたのかもしれないねなんていう話をしながら私は僕のマリさんの話す声色や笑う時の所作がとても好きでみとれているうちに酒に酔っていた。ありがとうございました。

2024年3月23日(土) 晴れ

起きると15時過ぎていた。
だし巻き玉子がどうしても食べたくなり、飯を炊いて味噌汁も作り食べる。大根をおろし器具でシャコシャコやるときの力加減が毎回定まらない。Netflixに名探偵コナンの映画作品が数作アップされていた。名探偵コナンは私が17歳の時に放映が始まった。漫画も読んでいたがアニメも毎週楽しみだった。「真実はいつもひとつ!」コナンの決め台詞に対し歳と共に投げかける独り言も変わってきた。「本当にひとつか?」「コナン、どこまでピュアなんだよ」「真実なんて誰も見ちゃいねぇよ」などと、ぼやいてきた私の心の変化の歴史よ、どうでもいいですが。深夜過ぎまで全作品鑑賞。そして「そう、コナンの言う通り、真実はいつもひとつだよ」とポツリ、明け方に寝落ち。

2024年3月24日(日) 晴れ

正午過ぎ、起床。洗濯機を回して、飯のしたく。春野菜は本当に美味しい。白飯、新玉ねぎと豆腐の味噌汁、炒り卵とスナップエンドウ胡麻和え、野沢菜と納豆、野菜サラダ。美味しんぼを見ながら昼飯。食材を買う為スーパーへ。♩あなたをぉ〜さがしてぇ〜のぉばしたぁ指先がぁ…とうたったところで今日はあったよ、じゃがりこ。私の唯一愛する菓子じゃがりこ。発売日から食べているじゃがりこsince1995

夕方、阿佐ヶ谷。
馴染みの店カウンターに立つ友人の顔を見たくなったので出かける。
久しぶりに会うOやNらと談笑。
20代の頃から知った顔、彼や彼女らが(私も等しくそうだが)歳を経て大人になり、色々ありながらも時々こうして偶然に会ってどうでもいい話をできることがただ楽しい。気づけば遠くへきたもんだ。みんなもう40代になるんだってさ。
酸っぱいものが年々美味しくなる。

来週から引き続き家に篭って作業。
気温が上昇すると共にフレッシュな心持ちで過ごしたい。




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