見出し画像

【J第3節】G大阪vs名古屋戦の勝手考察

連勝ならず。
それにしても皆さんレビューアップが早くてその編集スキルと熱意に今回も脱帽です。好きで書いていますが、恐らく参考にはなりそうにありませんね。。

■この先の光明があった試合だよね!

この試合を一言で総括すると、光明を見出した!です。
内容はといえば、ハイプレス・ハイラインという名古屋の特長を最大限に活用されて競り負けという感じです。

フォーメーション等の試合詳細についてはJリーグ公式サイトにお任せして、拙稿では以下の2点から振り返りたいと思います。

★目次
①ハイプレスが特長のチームへの対処法・打開策

 ⇨中盤を経由しないビルドアップへの期待と可能性
②右サイドからどう崩そうとしたのか?
 ⇨アタッキングサイド「右58%」の不思議
おまけ:吹田の芝は滑るんじゃ無いか問題

①ハイプレスが特長のチームへの対処法・打開策

名古屋の特長ハイプレス・ハイラインの特長を存分に活かされました。
(もう「ハイプレス弁当」とか売り出したらいいよ)
さて、早々に先制パンチを食らって目が醒めたG大阪は、前半の2トップを狙ってボール出しをしていきますが、最終ライン~中盤で思うようにビルドアップをさせてもらえませんでした。

【シーン①】
CBがボールを持った時に、とにかく出し所が無い。名古屋は全体がコンパクトにまとまって前線と中盤のライン間が圧縮されているために、CBも最終ラインまで落ちてビルドアップに参加する今野も苦労。ジョーもシャビエルも全くサボらないのが驚きです。GK東口に戻さざるを得ない状況が多くありました。

【シーン②】
以下の場面は、結果オーライで何とか切り抜けたシーンです。
CB三浦がギリギリまで追い詰められ、下がってきたジェソク、小野瀬とパス交換。小野瀬が個の力で相手を剥がして前を向いて遠藤に預ける。遠藤が前線に駆けていたウィジョにロングボールを入れるカウンター。相手GKランゲラックに阻まれましたがシュートで終える。

結果的に決定機を作ることができましたが、90分を通じて最終ラインにいるCBや今野が孤立してしまうシーンが散見。この47:09のシーンでは、ジェソクや小野瀬が引いてきて数的同数を作っていたうえに、小野瀬が自分で相手を剥がせるだけの能力があったから良かったものの、奪われたら失点もののとっても危ないシーンでした。

【シーン③】
次のシーンも②と全く同じ。違うのは2点目のPKに繋がったプレーとなったことくらいです。同様に相当に危険な状況でした。名古屋のハイプレスにガンバの最終ラインが嵌められ、苦し紛れに出したパスはペナルティエリア付近で名古屋に奪われ被シュート。シュートキャッチした東口がキャッチしたボールを遠藤に向けて速攻のロングフィード。遠藤からアデへフライパス。アデが倒されPK獲得。

追い詰められ過ぎ!の一言です。
シーン③を決定機に変えることが出来たのも、東口・遠藤・アデの個の力の結集のお蔭です。
・東口が遠藤の位置をちゃんと認識していたこと
・その遠藤に正確なスローイングができること(しかもトラップしやすい)
・遠藤もカウンターを見越して?の位置取り、スペースを狙ったフライパス
・アデのスペースを狙ったランニング、スピード、ドリブル

個の力は偉大。

とまぁ複数の決定機があったなか、ことごとくランゲラックに防がれた訳ですが、丁寧にビルドアップしての崩しから生まれた決定機は少なく、名古屋のハイプレスを何とか凌いでロングカウンターに繋がったときにチャンスが生まれていたような気がします。

肉を切らせたが骨まで断てず

名古屋のようにハイプレスが強力過ぎる相手に対しては、CBがハイプレスを上手く剥がしたり、中盤が相当に走って最終ラインのビルドアップに絡んでこない限り中盤を経由したビルドアップはほぼ厳しい。

あと試合を観ていて思ったのは、ハイプレス・ハイラインの名古屋は前掛かりになる分、カウンター防止として中央を固めており、そのため両CB脇が空きスペースになるようである。
遠藤とアデはそこを狙った訳だが、試合前のスカウティングでその点が分かっていたのでしょうか?ある程度ボールを名古屋に握られて押し込まれることまで想定済みで、その弱点(攻め込まれている時の両CB脇の空きスペース)を初めから狙っての戦い方だったのならスゴイ。あくまで個人の勝手な想像です。

そもそも、それを狙って獲得したCB金英權である。G大阪の特長である細かいボール回しの他に、こういったロングボールを交えた戦い方ができるならば、対戦相手や状況に応じて戦い分けができるため今後頼もしい。

②前半、右サイドからどう崩そうとしたのか?

恐縮ながら、これは答えの無い問いだけで終わっています。。
意図的にそうしたのか、偶然なのか。前節清水戦に見られたように、左サイドからの崩しがストロングポイントですが、対策を取られないように「右サイドもイケるんだぜ」ということか。いや、藤春が攻め上がれなかっただけか・・シャビエルがいるから。

1試合を終えた段階のアタッキングサイドのスタッツは、
・左サイド 44% 中央 15% 右サイド 41%

一方で前半を終えた段階では、
・左サイド 27% 中央 15% 右サイド 58%

最終的には均等なスタッツに落ち着きましたが、試合の入りでどのようにしたかったのか気になります。

おまけ:吹田の芝は滑るんじゃ無いか問題

結構滑ってましたよね。ボールを走らせるために水を撒き過ぎているのか、あんまり滑らせても微妙なんじゃないかと、、

★まとめ

得点が多く入りましたが、打ち合いというよりは偶然や不運が重なっての得点でした。1点目はキレイに崩されましたが、、

G大阪にとっては、「相手がポゼッションを志向するなら、無理にポゼッションして崩さないぜ、中盤すっ飛ばしても得点できるぜ」という可能性を示せた試合だった気がします。
次節はアウェーでの川﨑フロンターレ戦。そもそも強い相手ですが、彼らもポゼッション志向のチームなので、好むと好まざるに関わらず今節のような戦い方を求められるかもしれない。

次節、フロンターレ相手にどういった戦い方をするのか楽しみです。
それにフロンターレ戦はレビューも多くなると思うのでそれも楽しみだ。


※画像等はDAZN様より研究目的として引用させて頂きました。



もしサポート頂けることがあれば、それは金額の多寡というより、そのお気持ちが私に多大なる自信を与えてくれます。それに感謝致します。