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詩 褒めて薄く伸ばす

自分を褒めるといいそうです
ものの本にはそうあって
今日やったこと 言動や行動や態度
それらの中に 褒めるところを探すのです
私は何を褒めましょう
飯を食ったことですか いいね
音楽を聴いたこともね いいね
本を読んだらそれこそ 超いいねスキ百個と
なんでもいいから褒めたれば
心はなんだかよさげではないですか
もっとこう 道に飛び出した猫を助けたとか
女子を痴漢から守ったとか
果ては地球を救ったとか 善行のあれこれ
そうしたドラスティックなことのほうが
褒めるにはいいんでしょうけれど
あまりそうした派手なできごとは
私の生活にはございませんゆえ
飯を食ったことなどを褒めます
飯を食えばどうなるのか それで何様になるのか
いえいえ これでばかにできない
自分というひとりの人間を飢えから救った
なかなかたいしたものじゃあないか
そうやって褒めて えらいえらいといって
褒めて伸ばすという言い回しがあるところ
私の場合は褒めて薄く伸ばします
肌荒れに対するニベアクリームのごとく薄く伸ばし
心はぷりぷりと潤ってきたようです
さてまたがんばりましょう 日々をやりましょう
やるべきことも やりたいことも
まだたくさんあるので やっていくのです
いずれは自分だけじゃなく 大勢の人から
褒められたらいいですなあ
あいつはすごい あいつガチヤベェ
そういわれたらいいですなあ



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