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【たーぼうの教育ニュース】13年ぶり教職員定数の「純増」求める 文科省概算要求

 こんにちは!たーぼうです!

 この記事は、2023年の8月30日、教育新聞【13年ぶり教職員定数の「純増」求める 文科省概算要求】の記事を元に作成しています。


 
 教育新聞が今年度の文部省の主な政策をまとめてくれている。(ナイスなのでぜひ有料記事だけど見てほしい。)

 持ちコマ数(担当している授業時間の数)について触れられていたが、持ちコマ数を減らすことは特に義務教育でとても重要であると思う。持ちコマ数は小学校では多いと週に25コマ以上(1日5時間)程度あるようだ。28コマという話も聞いた。これでは授業の準備をする時間を確保するのは難しい。勤務時間が伸びるのは当たり前だ。小学校の先生はよくトイレにも行けないという話もよく聞く。

 中学校でも週に20コマ(1日4時間)を超える場合もあるようだ。(高校では、おおよそ15-18コマ程度を基準にしているところが多いように思う。)しかし、実際のところ教員不足などで他をカバーしなければいけないこともある。私も一時期空きをカバーするために、6コマ追加した時期があった。

 小学校などで教科担任制が進めば、このコマ数を減らすことはできるだろう。多忙か改善の兆しがあるかもしれない。

 しかし、小学校の性質上、教科担任制については運用が難しいことも多いようだ。やはり教員との信頼関係をその分しっかり作っていかなければならず、難しい部分があるらしい。

 高校でも1日4時間の授業だったとしても合間に会議が入ったりなどがあり、小中学校ほどではないが、しんどいなと思うことが多い。だから、小学校のコマ数を考えるとゾッとする。

英語やったり、プログラミングやったり、ダンスやったり。。

 
 コマ数が多すぎる問題と、教科担任制がなかなか難しい状況を考えると、やはり授業数自体の削減(国が定める標準単位数など)が最適な解だと私は思う。1年間に実施しなければいけない授業の数が多すぎることが教員の多忙化をさらに進めている。

 社会全体が高度化し、必要な能力は多くなったかもしれないが、それに伴い、それぞれの業界が学校教育に多くの要請をしてきてしまっている。「〇〇教育」と名前がつくものが増え、小学校ではありとあらゆるものを扱わなければならなくなった。政治の影響もあり、どんどん扱う内容は増えている。

 教育が高度化することは、教育の発展につながるかもしれない。しかし、「それは小学校で本当に必要なのか」を考えていくことが重要である。特に小学校はもっと余白があって良い。

 正直、それぞれの業界で必要な能力は自分たちでなんとか育ててほしいと思うこともある。学校教育で完成した状態で出してくれ!的な雰囲気も感じる。学校教育の期間よりも、社会人として働く時間の方が長いのだから、最初から期待するよりも、自分たちで育ててほしい。(もちろんそういう職場もあると思うが。)

 もちろん、わたしたちも、新卒の教員や教育実習生などをしっかり育てなければいけない。「最近の若者は・・・」などと文句を言わず、一緒に育てるマインド、いや、一緒に育つマインドを持つことが現職にはもっともっと必要だろう。私も多くの人に育ててもらったので、恩返しも含めて若手を育てたいと思う。(むしろ若手には学ぶことが多いのも事実であるし。)

 本題に戻るが、教員不足が深刻化する現在、ぜひ応急処置ではなく、今後10年、20年、そして50年後も教育がしっかり回るように、抜本的な改革をしてほしいと思う。ある意味改革のチャンスなのだから。

 若手たちに教員が良い仕事だと思われるように、現場でできることをしっかりと考えつつ、これからもニュースなどで教育界の動向をしっかりチェックし、発信を続けたいと思う。

※さらに、今後、以下のものの増額もあるようです。政権も頑張ってはいますが、じゃあ教員になろう!というレベルまでは届いていない印象があります。

・「主任手当」を現行の日額200円から同400円へ。
・教頭や校長に支払われる「管理職手当」も月額5000円以上アップ。

 ちなみに、小学校や中学校のコマ数の事情や教科担任制の話については私も所属している NPO法人School Voice Project の仲間から聞きましたー!他校種がいるので、めっちゃ勉強になります!ありがとうございました!

 もし興味のある方は、教員に限りますが招待しますので、お声がけくださいね〜!


■元の記事

■文科省の標準単位

https://www.mext.go.jp/content/20210629-mxt_kyoiku01-000016453_4.pdf


■School Voice Project


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