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服のこと | 26 秋色のバッグ

26 | 秋色のバッグ

夏の暑さが少し和らいで、朝は特に秋の空気を感じます。
秋の朝は風がすうっと涼しくて気持ちが良いです。
秋は自分の中の好きな四季ランキングで最下位だったのですが、
最近は上位になってきています。

私は秋のような小さなバッグを一つ持っています。
紅葉とか、芋栗南瓜を思わせるようなこの色合いがとても気に入っています。四季を問わず一年中使っていますが、やっぱり秋にこのバッグを持つのがしっくりきます。

このバッグは母校の美術大学の芸術祭にて購入したものです。
芸術祭ではいろんな学科の学生たちが各々作品を展示したり、売ったりします。
この芸術祭の前に1〜2週間くらい芸祭準備期間として授業がなくなったりします。
最高の催しです。

この時期は他校の美大生や受験生はもちろんきますが、
美術にそんなに関心の無いであろう大学の近所の家族連れたちもふらりとやってきたり、公園のようでそれがなんだかとても好きな雰囲気でした。

私は3年生くらいになると、たくさんあるお店の中で、工芸工業デザイン学科の学生が出すお店が一番いいものが買えるとわかってきました。
陶芸、テキスタイル、金工、ガラス、木工・・・
クオリティが高いのにものすごく安いです。

私はテキスタイル専攻の子が出しているお店でこのバッグを買いました。
「chikako oshiro」とタグが付けてあるのでオオシロチカコさんが作ったのだと思います。テキスタイル専攻には数人友人もいましたが、オオシロさんとは面識がありません。
今更ですが、ちゃんと挨拶してみたかったなあと思います。
ずっとお気に入りで大事に使っています。と伝えたいです。

鈴の音色の虫たちが鳴き始めて、もうじき本格的な秋がきます。
もう少しすると金木犀の香りがして、もっといい風に包まれそうです。
しかし、いつも通る道にあった金木犀が伐採されてしまい、
新たなる金木犀スポットを見つけなければいけません。
今年の秋の課題です。

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