えなり、それは心。

紆余曲折を経て放映に至った「サヨナラ、えなりくん」も、無事に2話まで進んでる。結論から言えば、今のところ渡辺麻友が陰茎を切断する描写はない。

一応かいつまんで説明すると、渡辺麻友主演で阿部定をモチーフにしたという「サヨナラ、きりたんぽ」というドラマの製作が発表され、これが色々あってえなりかずきも出演する「サヨナラ、えなりくん」に変更、っていう経緯から、「まゆゆがえなりのちんぽぶった切るドラマ…!」という変な期待の仕方を勝手にしてたわけだ。しかし、現実はそう都合よくはいかない。

このドラマで切除されるのは、どうやら精神的な意味での男根らしい。心のぽこちん。マインド・ディック。それは1話目ではずばり「浮気心」のようなものだったが、2話目では「マザコン」だったことから、どうやら悪い意味の「男らしさ」全般らしい。理想の男性との純愛を探し求める主人公は、惚れた相手の中にそれを見つけては「お前さてはえなりだな?」と言い出し、縛り付けて儀式を行う。するとそれがえなりの姿で具現化し、こいつを追い出して一件落着、でも同時に恋も終わる、っていう流れだ。まあ確かに、広い意味では去勢だし、「サヨナラ、えなりくん」のタイトルにも嘘はない。なんか煙に巻かれたような気もするけど。

いや、でもこの調子で回数を重ねて、男の嫌な部分を1つずつ取り去っていった時、総合的にはちんこを取り去ったのと同じ様な心持ちになるのかもしれない。小さな星の輝きが集まって夜空に正座を描くように、夏の夜空にペニス座が完成するのかもしれない。

いやいや、もしかすると最終回には、ついにどこにも「えなり」が見当たらない男性(しかし演じるのはきっとえなり)との純愛を手にし、肉体関係に至った主人公が、物理的に愛する人のおちんちんを切り離すのかもしれない。よし、こっちを期待しよう。しかしまあ、なぜそんなにそれを見たがってんのか、自分でも不思議だ。これも己の内に眠るえなりのせいなのかもしれない。

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