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初めてのヘッドスパは不思議との直面だった

仕事柄、パソコンと向き合っての作業が多いので、目の疲れや肩・首が凝ることがちょくちょくあるんですよね。
(「眼精疲労」って言うと、「目の疲れ」より大層なものに感じますよね。)

去年引っ越してからは、肩や首の負担はだいぶ減ったように感じました。
というのも、在宅勤務での作業用にゲーミングチェアを導入したんです。
よく会社に置いてあるオフィスチェアより背もたれが高いですし、何より会社で作業する時よりも気兼ねなく背もたれに体を預けられますよね。

世の会社たちは、社員にもっと背もたれを活用させた方が、従業員の身体(ひいては精神)を健全に保てますし、作業効率も上がって業績にも好影響をもたらすと思います。

〜日本人よ、背もたれろ!〜


格言めいただけのクソセンテンスが出たところで話を戻しますが、ちょっと前に、久々に疲れが溜まったように感じてきたのでマッサージにでも行こうと思ったんですよね。

先述の通り、引っ越してからは調子が良かったので、もちろんマッサージ屋さんにも行ってなかったので、自宅付近のどの店に行くか決める段階からはじめました。

いろいろ調べているうちに、「ドライヘッドスパいいな…」と思ったんですよね。テレビなんかで施術される人、めちゃくちゃ気持ちよさそうじゃないですか…!しかも、目の近くをほぐすので眼精疲労(大層な言い方した)にも効くらしいんですよね。
そして、さらに調べると、最寄り駅のすぐ近くにドライヘッドスパの専門店がオープンしているではないですか…

どうせ施術されるなら、マッサージ店のドライヘッドスパコースよりも、専門店の技を我が身で喰らいたいと思っていたので、スムーズに予約して後日お店に行きました。

お店はこじんまりとした雰囲気がありながらもキレイでした。
予約名を伝えるとよくあるカウンセリングシートの記入をします。気になる症状やお店をどこで見つけたかなど、よくある質問によくあるボールペンでよくある回答を記入します。

記入しながらも、レジにいた女性が話しかけてきます。どうやらこの方が今日の施術を担当してくれるセラピストさんらしい。

担当のセラピストさん
「どうしてドライヘッドスパに興味を持たれたんですか?」

『仕事柄目が疲れやすいのと、テレビとかで見て気持ちよさそうだったので』

「そうなんですね。けっこうテレビきっかけで来店する方、多いんですよ」

そうこうしているうちに記入も終わり、一通り確認されたあとにこのあとの流れを説明してもらう。

主に、ドアを隔てた隣の部屋が施術スペースになっていること、脳をリラックスさせるために施術中はなるべく話しかけないことを話されました。
受け答えをする際のちょっとした脳の働きすら避けたいらしい。この徹底ぶりには驚いた。

いざ隣の部屋に行くと、月明かりほどの薄暗さ中にいくつかのどっしりとしたリクライニングチェアがあり、自然音に近いヒーリングミュージックのようなBGMが流れている。

奥の方にある席に案内され、ひざ掛けを装備し、席を倒し、顔にタオルを掛けられたところで、いざ施術…!

得も言われぬ感覚だけど、
たしかに気持ちいい……

ヘッドスパについて、よく「寝落ち必須」みたいな謳い文句を見聞きすると思うんですけど、あれはあながち間違っていないと思いました。
初めてのヘッドスパを思う存分に体感するためにあまり眠らないようにしていた(今考えると脳のリラックスには良くない気がする)んですが、寝ているのと起きているのの間とでも言いましょうか、夜眠りにつく寸前のような、電車移動中に眠りそうなあのふわっとした感覚のような、不思議な状態にいる時間が長かったです。

おそらくこれが「脳がリラックスしている」ということなのかもしれません。人によってはその状態からすぐ眠りに落ちると思います。

45分ほどの施術を終え、受付のところに戻ります。
そこでは、マッサージ店でありがちな、味は薄めだけどいい匂いのお茶が出てきました。

お茶を飲みながら、セラピストさんが施術の感想を聞いてきます。


『なんか不思議な感覚ですね、起きているような寝ているような』

「そう言われる方、多いんですよ。【寝ていないのに時間が経っていた!】みたいな」


「そういえば、お客様の頭皮が少し浮腫んでいるように感じました」

『頭皮も浮腫みってあるんですね』

「あるんですよ。通常の頭皮は薄切りのロースハム2枚分くらいの厚みなんですけど」

『はい(つまめないのに、触って分かるもんなんだ)』

「お客様の頭皮はチャーシューくらいの厚みになっていたんですよ」

『へぇ〜(お店に依らない?)』


「あと、さっきお話された状態になれたってことは、脳がリフレッシュできたはずなので、お仕事のパフォーマンスも上がると思いますよ」

『なるほど』

「実は私も2年近く前はいわゆるOLで、自分で言うものあれですけどけっこうハードワーカーでガツガツ仕事に打ち込むタイプだったんですよね」

『そうなんですね』

「そんな中でこのご時世になってしまって、在宅勤務で家から出ない日も増えてきて…お仕事は在宅が多いんでしたっけ?」

『そうですね、基本は在宅です』

「お外に出るようにしてます?」

『仕事の前後に散歩とかジョギングするようにしてます』

「あ、それは偉いですね!すごくいいと思います。私はそういうのもしていなかったので、メンタルが病むとまでは行かないんですけど、ふさぎ込みがちな状態になってしまって。そういう時に藁にもすがる思いでいろいろ試している時にドライヘッドスパに出会って、メンタルもすごく上向きになってそれに伴って体調も良くなってきて、それで沢山の人に同じような体験をしてもらいたいと思ってこの道に進もうと…」

いや、この人、
終わった後にめっちゃ話すな


施術中とは打って変わって、相槌とかこのあとの展開とか考えちゃうレベルのトークを放ってきてるよ。
今日の感想を話していると思っていたら、「セラピスト-エピソード0-」が開幕してたじゃん。

俺が初めての客で、あまりの嬉しさにいろいろ話しちゃったのかな?と不要な事情まで憶測で汲み取ろうとしてしまうほどでした。
想定外という側面ではある意味、想像からかけ離れていはいなかった施術中よりも不思議な体験でした……

ちなみに、セラピストさんが言っていた仕事のパフォーマンスですが、大型連休の初日に受けたからか、よくわかりませんでした!(笑

しかし、かなり頭がスッキリしたことは事実なので、今後も疲れてきた時には言ってみようかなと思いました。
今度は仕事の前日に行くようにしよう。そうしよう。

それじゃ、また。

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