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【働くを楽しむ③】好きを仕事にしたほうがいい?🐘

ある日、6人の盲人が象を触って
その正体を突きとめようとしました。
1人目は象の鼻に触り、
「象とは蛇のようなものだ」と言いました。

2人目は象の耳に触り、
「象とはうちわのようなものだ」と言いました。

3人目は象の足に触り、
「象とは木の幹のようなものだ」と言いました。

4人目は象の胴体に触り、
「象とは壁のようなものだ」と言いました。

5人目は象のしっぽに触り
「象とはロープのようなものだ」と言いました。

6人目は象の牙に触り、
「象とは槍のようなものだ」と言いました。

それから6人の盲人たちは長いこと言い争い、
それぞれが自分の意見を譲りませんでした。

6人の盲人と像(群盲象を評す)インド寓話

自分の見えているもの
触れているものからだけで判断すると
何が起こるか?を気づかせてくれますね。

これって主にキャリアにおける
好きなことを仕事にしよう!
的な話に通ずるというのが、
今回の記事で書きたい内容になります。

好きを仕事にしよう
やりたいことを見つけよう
努力を努力と思わないことを見つけよう
好きで仕事は選ばないようにしよう
好きじゃなくて現実を見て、まずは能力をつけよう
will can mustの重なる点を探そう

など、
いろんなアドバイスがありますよね。
言葉自体に目を向けると真逆のものもあって、
どれが正解なん?
と混乱してしまうかもしれません。

ここで混乱してしまうのは、
象を触る盲人のように「象」を見てなくて
アドバイスという「部分」をみているからです。
「象」を見ればアドバイスそれぞれが、
部分を触った感想であると気付くことができます。

ではこの話でいう「象」とは。

人の成長曲線のことであると思います。
こんな感じのグラフみたことありませんか。

何かを継続するとき、
青線の理想の成長のように
努力量と成長量の比例を期待します。
しかし実際にはオレンジのラインのように、
最初は努力量と成長が比例せず、
あるブレイクスルーポイントを経過すると、
途端に成長するという現象を表現しています。


これが「象」だとしてアドバイスを見ていくと、
真逆のアドバイスも含めて繋がっていきます。
ブレイクスルーポイントまでは、
努力量と成果が比例しない。

やってもやっても前に進んでいない感覚がある。
ただ、この時期に努力量を減らすか辞めると、
一生ブレイクスルーポイントにたどり着かない。

・好きを仕事にしよう
・やりたいことを見つけよう
・努力を努力と思わないことを見つけよう
→このあたりのアドバイスは、
象を踏まえると一つに翻訳できます。
「努力が成果に結びつかない時期も嫌にならない
継続をしやすいものを選ぼう」



・好きで仕事は選ばないようにしよう
・好きじゃなくて現実を見て、
まずは能力をつけよう
・will can mustの重なる点を探そう
→こちらは
ブレイクスルーポイントまでの
楽しくない時期はあって当たり前。
逆にそれを乗り越えれば、
最初に「好き」だと思っていなくても、
努力が成果になる様から楽しくなってくる。

という点を伝えています。

真逆のように見えるアドバイスも、
「象」の存在を踏まえてみてみると、
どの部分を踏まえて感想を言ってるか
だけが違うことが見えてきます。

ポイントはアドバイスでなくて「象」です。
そして好きを気にするかどうかでなくて、
ブレイクスルーポイントまでをどう乗り越えるか。
です。


群盲の言葉に惑わされず、
自分の目で象を見る人生を。
これからの選択の糧になれれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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