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令和5年10月27日(金)の あたりさわりない薬剤師日記


※令和5年 クリエイターフェスに参加※ 10月1日から31日まで毎日薬剤師日記を書く。



今日はすごい役得があった。
1歳前後の赤ちゃんを抱っこしたママさんが来局したが、保険証を車の中に置き忘れたという。で、駐車場へ戻って取りに行きますという。たまたまそばにいたわたしに、その子をほいと渡した。

ほいって、気軽に。アカンボを!!!

軽くてふわふわで、頭からかすかに甘いにおいがして手足も顔も小さい赤ちゃん……

ラッキー!!!

調剤室に山積みの仕事はしばし放っておいてこの幸せをかみしめる。

白衣を着ていたからよかった。そうでなきゃ、初対面のおばさんに、ほいって、アカンボを抱かせてくれないよね!!!

しあわせ~~~~っ♡

と、急にアカンボが背中をそらせて泣き始めた。か弱い力ながら精一杯わたしから逃げようとしている。

ぎゃあああああああーーーーーん

心の中にまで響き渡るアカンボの絶叫。ああ、この声も久しぶりだわ。うちのコたちも大きくなっちゃって背丈もわたしを超えちゃうとこういう声はもう記憶のかなたになる。ともあれ、あんまり泣くとかわいそうなので、よしよし、お母さんはもうすぐ帰ってきますよ~と優しく揺すってあげる。しかし、より鳴き声が激しくなるばかり。全然泣き止まない。そりゃあまあ、知らない人間は怖いでしょ、そうでしょうとも……と、ママさんが戻ってきた。

とたんに泣き止んだ。ママさんにだかれて満面の笑顔。そうなんだよね。お母さんが一番だよね。

↑ ↑ ↑

間違いなくアカンボ抱っこは、この日のクライマックスでした。これで本日分のあたりさわりない話を終わります。

ありがとうございます。