ガキの頃の泣き場所は
父親の胸のなか

寿司職人で白衣着て
魚と酢飯の匂いがした

無自覚の絶望を包む
白く、きれいに汚れた世界

恋しいか、ガキよ
愛おしいか、父よ

無自覚の絶望を包む
白く、きれいに汚れた世界に

薄く深くふたりは交わる


「ガキと父親」

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