夏のおと


夏休みの校庭で、ひとり
思いっきりブランコを漕いだら
思いのほか、空まで近かった

誰もいない体育館の屋根が
規則的に波を打って
音を消していく

光のおと
生ぬるい、昼下がりの風のおと
・・・

ボクの漕いでるブランコは
空を超えられるか?
そして
音のないおとが聞こえるか?

夏を削ぎ落とすと、きっと
おとさえもヒカリに変わる





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