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テンバガー発掘の条件:時価総額編

こんにちは、you_kkです。

テンバガー、つまり株価が10倍以上になることを見込める銘柄を探すことは、個人投資家の醍醐味です。

中長期目線でテンバガーになるような銘柄を探し、実際に上がってきたら手堅く+30%~100%程度で利確するのもまた良いでしょう。

今回はそんなテンバガー株を探すための条件として、時価総額の視点から見ていきます。





時価総額の計算方法


これは誰もが知っていると思われますが、

時価総額 = 株価 × 発行済み株式数

となります。

株式会社にとってはこの時価総額がそのまま会社の価値とも言えるでしょう。


PBRという概念を用いて会社の価値について説明しましょう。

これは純資産額と時価総額を比較したもので、

PBR = 時価総額 ÷ 純資産

で表されます。

純資産は会社の保有する資産から負債を引き算したもので、バランスシート(貸借対照表、B/S)に記載してあります。

時価総額の方が純資産よりも低い場合、株を発行して会社を運営しているよりも、解散して会社の持つ純資産を株主に相当する人々へ分配した方が良いという考え方にもなり、その分かれ目であるPBRが1倍の場合をその会社の解散価値と呼称することもあります。


このように、時価総額は株価の総額であり、その会社の価値にほぼ等しいと言えます。



時価総額の目安


さて、日本企業の時価総額は大体どの程度なのでしょうか?

現在(2024/04/11)の1位はトヨタで、61.7兆円です。
2位は三菱UFJの19.3兆円、3位は東京エレクトロンの18.4兆円と続きます。

最下位もみてみましょう。上場企業内でのランキングになります。
ヒロホールディングスが1.3億円、WizBizが1.6億円と続きます。


全上場企業の平均値は1,800億円、中央値は160億円です。

※2022年のデータなので少し古いかも。参考値。

全上場企業の半分は160億円に満たないのに、平均値が1,800億円という…

いかに上位企業の時価総額が大きいかということですね。



テンバガー候補株に必要な時価総額


さて、やっと本題です。

必要な、と書きましたが、逆です。

結論から言えば、時価総額が300億円以上ある銘柄は候補株になりにくいです。

欲を言えば100億円程度の銘柄だとより成長可能性が見込めます。


というのも、テンバガー、つまり株価が10倍になるということは同時に時価総額も10倍に伸びていくはずです。

そうしたときに、元々1,000億円ある企業は時価総額が1兆円に達することになります。

時価総額1兆円といったら、投資をしていない人でも名前を知っているような、そんな企業の仲間入りです。

例えばANA HDが1.5兆円、ヤクルトが1兆円、マクドナルドが9,000億円です。

このレベルまで成長していく企業を見つけるのはなかなか難しいでしょう。

そして何より、見つけられたとしても、こうした大企業はグンと急上昇して10倍に伸びるのではなく、長い時間をかけてじわじわと伸ばしていきます。


それに対して我々個人投資家が目指していきたい銘柄は、100億円から1000億円に伸びる企業を探していきたいところです。

そうした企業は、何らかの要因で急激に売上高を伸ばし、注目されれば、簡単に2倍3倍へと成長していきます。

ブレークスルーとなる成長理由は様々ですが、国策であったり、注目ジャンルであったり、企業や国に採択されたりなど、分かりやすいものも多いです。

そうした銘柄を事前に探しておくことができれば、株価の急激な上昇波にのることができるでしょう。



さて、次回はそうした銘柄をどのように探していくのか、

売上高成長率、営業利益成長率、そして営業利益率について書きたいと思います。

次回もお楽しみに!

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