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#0097【エジプトはナイルの賜物(古代エジプト)】

1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。

今週は古代エジプトを特集します。

古代エジプト文明はナイル川のデルタ地帯を中心に発展していきます。
No.73‐75でご紹介したメソポタミア文明はティグリス・ユーフラテス川の流域を中心に発展しました。

どちらも川の氾濫で運ばれてきた農業に適した土(沃土:よくど)によって農耕が発達します。

ナイル川はティグリス・ユーフラテス川と違って、上流地域での大雨によって定期的に氾濫が起きていました。この定期的な氾濫の時期が太陽との関係からもたらされることに古代エジプト人は気づきます。そのため、メソポタミア文明では月の運行から太陰暦を使用していましたが、古代エジプト文明では太陽暦が発達しました。

また、川が氾濫してから水が引いたのちに土地の境界を再度決めなおす必要があったため測量技術の発達が促されます。

定期的な氾濫による農耕の発達、そこから発展した太陽暦と測量技術、これらのお陰により古代エジプト文明は大きく花開くことになりました。
これをして、「エジプトはナイルの賜物(贈り物)」と称されるようになります。

メソポタミア文明との違いとしては、都市が城壁で囲まれなかったことが挙げられます。砂漠と海に囲まれており、そもそも周辺民族が侵入しにくかったのです。

そのため、エジプトでは都市国家よりも部族を中心としたノモス(部族国家)が形成されていきます。

ノモスはBC3000年ごろには次第に統合されていき、ナイル川上流の上エジプトとナイル川下流の下エジプトへと集約されていきます。

そして、上エジプトのメネス王が下エジプトを併合して、初の古代エジプト王国を成立させました。首都は下エジプトのメンフィス(現在のエジプト首都カイロ近郊)に定めました。

これを古代エジプト第1王朝と呼び、王室の血統等が変わるたびに第2、第3王朝と変遷します。以後BC4世紀後半までに31の王朝が交代することになりますが、大きく三つに区分されています。

古王国時代:(第3~第6王朝、BC2686年頃-BC2181年:首都メンフィス)
中王国時代:(第11~第12王朝、BC2040年頃-BC18C頃:首都テーベ)
新王国時代:(第18~第20王朝、BC1567年‐BC1085年:首都テーベ)

王朝の間の数字が飛んでいるのは、内部勢力争いによる混乱期で目まぐるしく王朝交代があったためです。新王国時代以降は外圧に晒されて混乱期となり、他国の支配などを受けながら第31王朝まで続いていくことになります。

中央集権による強大な権力・経済力を握った古王国時代のファラオたちは、あるものの造成に励むこととなります。

以上、本日の歴史小話でした!

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発行人:李東潤(りとんゆん)
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