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20180710社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは毎日の「非核化で米朝にミゾ 6・12声明が揺れている」です。

北朝鮮を訪れたポンペオ米国務長官は、政府高官との会談について前向きな評価を述べましたが、北朝鮮は米側を強く非難する声明を発表。

中途半端な声明に終わった先日の米朝首脳会談。米朝の溝は、埋っていないことが今回のポンペオ訪朝で如実になった感があります。

以下、毎日社説からの引用です。

「何とも不安な雲行きである。

(中略)

話が全くかみあわない。が、根本的な問題は、6月12日の米朝首脳会談で「完全な非核化」に合意したにもかかわらず、北朝鮮は具体的な行動を起こそうとしないことだ。

(中略)

ポンペオ氏と日韓の外相が、非核化の完了まで対北朝鮮制裁を続けることで一致したのは当然である。

確認しておこう。ボールは北朝鮮のコートにある。米国は韓国との合同軍事演習の中止を発表して非核化の環境づくりに努めた。「完全な非核化」を世界に公言した金委員長は威信にかけても約束を守るべきだ。

ただ、米側にも気になる点がある。「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」と並んで、最近は「最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)」という言葉が使われるようになった。不可逆的でなくても検証できればいい、とハードルを下げたようにも映る。

(中略)

米朝間のミゾは、首脳会談時からあったとも言える。会談を通して高揚感が目立ったトランプ大統領は帰国直後、「もう北朝鮮の核の脅威はない」と米国民に宣言した。根拠のない発言であることは明らかだ。

また、北朝鮮は米軍と相互の「非核化」と解釈している節もあり、非核化の詳細を詰めずに共同声明を急いだことが、北朝鮮の逃げ場を作った印象はぬぐえない。声明の取りまとめを急いだトランプ氏は、脱線しかねない非核化協議を軌道に乗せるよう努める責任があるはずだ。」

<社説一覧>
日経:豪雨被害教訓に危険周知と早期避難を/北の非核化へ結束緩めるな
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:西日本豪雨 被災者の救援と復旧を急げ/点滴中毒死逮捕 医療への信頼が大きく揺らぐ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:西日本豪雨 救命と支援に総力あげよ 東北の経験と知恵を被災地に
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:西日本で甚大な豪雨被害 救助と生活支援に全力を/非核化で米朝にミゾ 6・12声明が揺れている
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:西日本豪雨 救助を、避難者支援も/米朝の協議 非核化へ着実な歩を
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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