見出し画像

20180420社説から見る現代日本

おはようございます。全紙で日米首脳会談関連の社説を展開しています。

各紙、日米の通商関係については米国が離脱したTPPを軸に日本は交渉を進めるべきとの論調です。

本日のオススメは朝日の「日米首脳会談 それでもTPP復帰を」。理由は米韓自由貿易協定の再交渉に触れているからです。

以下、朝日社説からの引用です。

「11月の中間選挙を前に、「米国第一」の主張を強めるトランプ大統領が求めるのは、対日貿易赤字の削減だ。安倍首相が環太平洋経済連携協定(TPP)への復帰を求めても、「TPPに戻りたくはない。二国間協定の方がよいと思っている」と言い切った。

(中略)

トランプ氏は米韓FTAの再交渉を「成功」ととらえているようだ。韓国製ピックアップトラックの米国への輸入関税を維持し、米国が強い製薬分野では韓国市場に進出しやすくした。通貨切り下げを防ぐ条項の導入に向けても、詰めの協議を進める。北朝鮮との会談を控え、韓国は譲歩を余儀なくされた。

二国間交渉となれば、米国は同様に攻めてきかねない。日本は70~90年代に米国との激しい貿易摩擦で、輸出の自主規制などを迫られた。その再来は避けねばならない。通商政策と絡め、為替レートを無理に変動させるような議論も危険だ。

(中略)

新たな貿易協議でも日本は、TPPに戻ることが米国の農業などにとって利益となることを粘り強く説き、その実現につながる糸口を探るほかない。

昨年1月のトランプ政権の発足以来、日本のみならず世界の通商政策がかき回されてきた。米国の振る舞いが少しでも変わるよう尽力することが、日本の務めだ。」

<社説一覧>
日経:日米の新通商協議は自由貿易を基軸に/朝鮮半島安定に日本も努力を
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:日米貿易協議 違い克服し互恵関係を深めよ/財務次官辞任 問われる人権配慮と報道倫理
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:日米首脳会談 ミサイル放棄も譲れない 同盟の絆生かす備えと発信を
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:計4時間の日米首脳会談 非核化へたゆまぬ連携を
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:日米首脳会談 米国一辺倒が招く試練/日米首脳会談 それでもTPP復帰を
http://www.asahi.com/news/editorial.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?