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20180329社説から見る現代日本

おはようございます。
本日は全紙で金正恩氏による電撃訪中を取り上げています。

金正恩氏が2011年12月に権力を継承して以後、確認された初の外遊であるにも関わらず、その訪問は金氏が北朝鮮に戻るまで公式発表はありませんでした。

また、中朝首脳による共同声明等もなく、どのような内容が話し合われたかの全容は不明です。

今後、南北会談や米朝対話が予定されていますが、北朝鮮の非核化を巡る外交はどのように進むのかが注目されます。

以下、各紙社説からの引用です。

日経:「中国側によると、金委員長は会談で「金日成主席と金正日総書記の遺訓に基づき朝鮮半島の非核化実現に尽力する」と表明した。しかし具体的な核放棄の手順は不明で、北朝鮮国営メディアも非核化を巡るこの発言を報じていない。」

読売:「北朝鮮の歴代政権は、国際社会を欺き、自国民に貧困を強いながら核開発を進めてきた。「遺訓」には何の説得力もない。「同時並行の措置」として、在韓米軍の縮小や撤退、経済制裁の緩和、解除などを米韓側に求めてくるのではないか。」

産経:「非核化の完全な達成に向け、中国は大きな責任を持つ。米朝対話にかこつけ、安全保障面で自国の利益を得ようとすることは許されない。ここでも日本は米国、韓国と十分連携して対処すべきだ。」

毎日:「「非核化」という原則にあらかじめ合意しておくことで、中国に後ろ盾となってもらうことを期待できる。仮に米朝会談が決裂したとしても、米国に軍事介入の口実を与えないための保険として中国との関係を固めておく意味もあろう。」

朝日:「金氏は今後、別の友好国であるロシアのプーチン大統領にも会う可能性がある。北朝鮮をとり囲む構図が、かつての「日米韓」対「中ロ朝」に陥れば、問題の解決は難しくなる。(中略)北朝鮮をめぐる各国の首脳外交が活発化する中、日本政府の出遅れ感は否めない。圧力一辺倒に固執した結果ではあるが、焦るのは逆効果だ。関係各国が歩調を合わせつつ、対話を生かしあう知恵が求められている。」

<社説一覧>
日経:中国は北朝鮮の核放棄へ圧力の維持を/地方議会の姿を柔軟に探れ
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:中朝首脳会談 核放棄へ各国の連携を築け/中学道徳教科書 考えを深める授業の手だてに
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:沖縄ご訪問 鎮魂と交流をつなげたい/金正恩氏の訪中 「非核化」の真意見極めよ
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:陸自に初の統一司令部 国民の信頼に足る運用を/金正恩氏が習主席と会談 大きなゲームが始まった
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:金正恩氏訪中 対話生かす国際連携を/年金支給ミス 信頼回復へ業務見直せ
http://www.asahi.com/news/editorial.html

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