20180213社説から見る現代日本
おはようございます。
本日のオススメは朝日の「岐路のドイツ 政治空白に終止符を」です。
1961年8月に建設が開始された「ベルリンの壁」。
1989年11月に破壊されましたが、28年3か月に亘って、東ドイツ管轄のベルリンと西ドイツ管轄のベルリンとの交通を遮断して東西ドイツ分断の象徴となっていました。
2018年2月、ベルリンの壁が存在した期間よりも、それがなくなってからの期間が長くなりました。
21世紀の世界はどこへ向かうのでしょうか。
以下、朝日社説からの引用です。
「28年をへても、ドイツの東西地域の間にはなお格差が残る。旧東独の方が失業率が高く、公的年金や給与の水準が低い。
近年、受け入れた難民や移民の割当数も東側が少ない。経済的な不満と、歴史的に国際化が遅れたことから、移住者への抵抗感は強いとされる。
その旧東独圏で昨秋の総選挙の際、とりわけ人気を博し躍進したのが、「反難民」をかかげる新興右翼の政党だった。
自由を得たはずの東側が、四半世紀のちに国の門戸を閉ざす方向に動いているとすれば、なんとも皮肉な歴史に見える。
(中略)
振り返れば、ベルリンの壁が崩れたとき、人々は「対立の時代は去った」と信じた。だが今は、東欧や米国などで貿易や入国管理の「壁」が増えている。
見えない壁に立ち向かう。その闘いはドイツだけのものではない。差別や格差など、あらゆる分断をなくす努力が、地域を問わず求められている。」
<社説一覧>
日経:送電線の有効活用で再生エネを伸ばそう/持続的賃上げの基盤を労使で
http://www.nikkei.com/news/editorial/
読売:中国の北極白書 権益拡大の動きを警戒したい/地方議員年金 なり手不足解消につながるか
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/
産経:米国の新核戦略 日本国民の安全に資する/金正男氏暗殺1年 独裁国家の凶行忘れるな
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html
毎日:森友学園問題の国会審議 佐川長官の招致は必須だ/漫画「君たちはどう生きるか」 道しるべを求めている
https://mainichi.jp/editorial/
朝日:診療報酬改定 効率的な医療めざして/岐路のドイツ 政治空白に終止符を
http://www.asahi.com/news/editorial.html
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