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「みんなが大切なことを考える社会」の実現に向けて、僕が実践している2つのこと

大切な話は、基本的にめんどくさい

香港で自由を叫ぶデモが起きている、高齢者の交通事故が目立ってきた、20代の投票率がめちゃ低い、地元の農業に元気がない、トヨタの社長が「終身雇用無理〜」って言ってる、国は「年金払うの無理〜」って言ってる、待機児童がなんだか問題になっている、パンプス強制反対!と怒っている人たちがいる…

こういった、いわゆる「社会問題」みたいなトピックスについて考えるのは、正直すごくめんどくさい。

なぜなら、これらの問題について考えて行動したところで直接的な恩恵が受けられないからだ。

そんなことよりも今日の飯どうしよう。給料日までどうやって節約しよう。給料上がんねぇかな。上司ムカつくな。ゴミ出しめんどくさ。給料上がんねぇかな。飲み会行きたくね〜!!!給料欲し〜〜!!!といったような、「目の前の課題」がありすぎるんだな。

っていうか、考える必要性を感じない

そして、30年後について悩んでいる人は少ない。

なぜなら、別にメチャクチャ生活に困っているわけではないからだ。

給料は上がるに越したことはないけど、とりあえず月収15万円あれば死ぬことはない。仕事はつまらんけど、なんだかんだギリ出勤できる。仕事ができなくてもそうそうクビにならないし、もはやパワハラしてくる上司も少なくなった(まだ完全に居なくなったわけじゃないけど)。

テクノロジーは進化し、先人たちが便利なものをたくさん残してくれたから、世の中に必要なものは全て揃っているんだな。


選挙の時期になると、よく大人は「1票では何も変わらない、なんて思わずに、あなたの貴重な1票を投票してくれ!」って言うじゃない。でもそのメッセージは、僕たちに全然刺さっていない。

僕たちが投票しない理由は、「俺の1票なんかじゃ社会は変わらない」と思っているから、ではない。

わざわざ社会を変える必要がない」と思っているからだ。

本当は考えなきゃいけない気がするんだよな

でも本当のところ、これはマジでびっくりなんだけど、「自分の給料が低い」と「パンプス強制」はバチバチに繋がっているし、「上司がムカつく」と「待機児童」もめちゃくちゃ関係している。

個人的な悩みのほとんどは、社会の問題が表出しているだけに過ぎない。一見無関係に見える双方の問題は、遠くの方で地続きになっている。

(これに気づく力を「社会学的想像力」と呼ぶらしい)


であれば本当はみんな30年後のことを考えたほうがいいし、めんどくさいけど社会問題についてウンウン悩んだほうがいい。

でもこれは理想でしかなくて、目の前の課題を捌くのに精一杯なうちは難しい。

だから僕はWEB編集者/ライターとして、2つのアプローチを進めている。

1. 「考えるのがめんどくさい話」を、面白くて簡単なものにする

これは、自分のサイト「gooma」や、ライターとして参加している「つぐひ」で実践している。

「考えるのがめんどくさい話」、つまり社会の話は種類がたくさんあるんだけど、その中でも自分が噛み砕けるのは「群馬の文化や歴史について考えること」だった。

この活動が、地方を創生することに繋がるのかは分からない。魅力度ランキングUPに繋がるのかは分からない。人口減少を食い止めるのかどうかも分からない。

だけど、分からないんだったら、やらないよりはやったほうがいい。他にやってる人が少なすぎるから。そういう気持ちで続けている。

2. できるだけ多くの人を「目の前の課題」から解放する

これは、現在編集長になっている「mamasil」で実践している。

mamasilは子育て情報を発信するWEBマガジンなんだけど、子育てに関する悩みの解決策、知っておくと役立つTips、おでかけスポット等をメインコンテンツとし、近日ローンチされる予定だ。

記事の内容自体も「目の前の課題からの解放」に繋がってはいるんだけど、実はそれ以上にmamasilの運営体制が寄与している。

というのも、mamasilライターのほとんどが「子育て中のママ」。

彼女たちは子育てという山を登る中で、さまざまな壁にぶち当たっている。女性を理由に再就職させてもらえないとか、そもそも育児で家から出るのが困難とか、在宅ワークを始めたもののギャラが低すぎるとか。

そんな壁があっては、子どもの30年後についてじっくり考える余裕が生まれるはずがない

そこで、mamasilという場がある。mamasilでは適切な報酬を受けながらライティングを学べるから、一般の企業のように「お金をもらいながら強くなる」ことができる。そうやって社会に参画することを望んでいる人たちのために、余裕のある人(企業)が協力する。

僕は、そういう流れが作れたらいいな、という気持ちで編集長に就いた。


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というわけで、以上2つを、「みんなが大切なことを考える社会」の実現に向けてバシバシ進めている。

幸いにも同じ志を持った大人がお金を出してくれているから僕の生活は成り立っているけれど、予算が少なくてほとんど手元に残らないプロジェクトもある。

それでも、せめて自分と家族と友達くらいは幸せに暮らせる社会にしていきたいじゃんか。それが結果的にみんなの幸せになったらもっと嬉しいじゃんか。そういう気持ちです。


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