…の前に今日の「スマスロL鏡」の数字から

―導入から8日目、週明けの「LHEY！鏡」

12月12日（月） 稼働率 支持率
L HEY！鏡 76.7% 347%
S幼女戦記 48.8% 221%
Sニャル子さん 42.0% 190%
Lヴァルブレイヴ 56.4% 255%
Lバキ 43.1% 195%
20S全体 22.1% 100%

入替なし、週明けの月曜日としては20スロ全体稼働は比較的高い数値です（1212の日付の影響も？）他同8日目の機種と比較しても高い数値となっています。なので今のところ「LHEY！鏡」は順調にメイン機への道を進んでいる状態となります。

と、このような状況も含めて、スマスロ含む20スロ市場は順調に回復…しているように見えますが…

―2020年1月コロナ前から2022年12月現在までの市場推移グラフ

ここでちょっと見ていただきたいのが以下の推移グラフです。

前回の投稿では今年一年間の市場客数の推移を確認しましたが、今回は（2020年1月コロナ前～2022年12月現在）まで時間軸を拡げたデータとなります。2020年3月～5月はコロナが世界中を覆い始めた期間であり、われわれP業界も多くのホールが休業を余儀なくされたため、上記のように極端に市場客数が減少していることがわかります。

そしてコロナ禍の中営業が始まるとそれまで客数の多かった20スロ市場が減少を始め、2022年3月には4パチ市場と20スロ市場の客数逆転現象が起こりました。そしてそれは「6.5号機」登場開始となる7月まで続き、現在は「スマスロ」の登場とともに20スロ市場が上昇を続けている状態です。注目しておきたいのはこの期間中、一度も

【4パチと20スロ市場が両方とも客数アップしたタイミングは無かった】

ということです。4パチが上がる時期には20スロ市場が下がり、20スロが上がる時期には4パチ市場が下がる…つまり【4パチ市場と20スロ市場は常にシーソーゲームを繰り返している関係性】であることがわかります。言い換えると【射幸性を求める遊技層のPS循環構造】であるということです。

―ハイミドルとARTATの関係性

こちらのグラフは
（赤線＝4パチ）（オレンジ線＝ハイミドル）
（緑線＝20スロ）（薄ミドリ線＝ARTAT）
を示したものです。ARTAT客数が増えると20スロ市場客数が増え、ハイミドル客数が増えると4パチ市場客数が増えています。これは客数減少の場合も然りです。つまり

前項より、【4パチ市場と20スロ市場は常にシーソーゲームを繰り返している関係性】であるため、これは【ハイミドル市場とARTAT市場も常にシーソーゲームを繰り返している関係性】であり、また【ハイミドルとARTATも循環構造】であると言えます。

そして（4パチと20スロ）（ハイミドルとARTAT）の共通点は”射幸性を求める遊技層”であるということです。

―ミドル海、ライト海、甘海、甘デジ

続いてこちらのグラフは「4パチ市場と20スロ市場とミドル海、ライト海、甘海と甘デジ市場の関係性」となります。ご覧のとおり、4パチと20スロがコロナ以降、逆転と再逆転を繰り返す中で（ミドル海、ライト海、甘海、甘デジ）は常に一定の客数を保っていることがわかります。つまり
【4パチと20スロは射幸性を求める遊技層のPS循環構造】
【ハイミドルとARTATも射幸性を求める遊技層の循環構造】
であることに対して
【ミドル海、ライト海、甘海、甘デジは射幸性に左右されない非循環構造】
であることがわかります。

「4パチを頑張ると20スロ客数が減る関係性」
「ハイミドルを頑張るとARTAT客数が減る関係性」
であることに対して
「4パチ、20スロを頑張ってもミドル海、ライト海、甘海、甘デジに関係がない」
「ハイミドル、ARTATを頑張ってもミドル海、ライト海、甘海、甘デジに関係がない」
と仮説を立てることができます。そしてこれは

”射幸性を求める遊技層と、求めない遊技層は互いに関係性がない”

つまり

”射幸性を求める遊技層と求めない遊技層、その両方を同時に増やすことは可能である”

と考えることができます。そう、今であれば「スマスロARTATを注力ながら海を頑張ればお互いの客数を増やすことが可能である」ということです。なのに、今我々が必死になっているのは「スマスロとハイミドルを同時に頑張る」もしくは「スマスロで集客してハイミドルに誘導する」というものです。それっぽい戦術のような感じがしますが、冷静にみると、先にも示したように単なるシーソーゲームなので総客数は増えず、お互いを循環しているだけです。ここに気づかないといつまでも総客数、総売上が上がらないことになります。

・スマスロを頑張るのであれば、ハイミドル客数が減ることを織り込み済みにしておいて、対称性をもつ海や甘デジを頑張る

・ハイミドルを頑張るのであれば、スマスロはほどほどに訴求して追いて、射幸性とは関係性が小さい海や甘デジを頑張る

異なる市場（射幸性を求める層と非射幸性の層）の双方のニーズを満たす営業を行っていきたいですね。

P業界の准教授＠Pラボラトリー
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