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■vol.79【20スロ部門市場予測】1月現在の市場を数値で分析してみる

本日は【20スロ部門】の分析を行います。引き続き現在の市場動向の可視化を行うことで今後の課題解決につなげていきたいと思います。

―まず20スロ市場客数の推移から(相関性のある高貸部門4パチ20スロの合算)

20スロ客数の推移グラフ

こちらは昨年1月から現在2023年1月12日(金)までの市場客数の推移を示したグラフです(※縦軸が客数ですが、参考値のため実際の市場客数とは異なっています)。

昨年1月から現在にかけて20スロ部門のそれぞれタイプ別の客数は
【20スロ客数は+5000】
【ARTAT(6~6.5号機)客数は+700】
【スマスロ客数は+4200】
【ジャグラー客数は+1400】
【Aタイプ客数は▲500】
【RT客数は▲800】
【30φARTAT客数は▲200】
【30φAタイプ客数は▲800】

と新台供給のない分野の客数が減少しています。年間の指数で+5000は非常に大きなプラスとなります。そしてその多くは11月導入開始となった「スマスロの+4200」となっており、その影響の強さがうかがえます。

続いて(客数シェア)と(台数シェア)の推移グラフです。
※4パチ20スロ部門の合算
(20スロ客数シェアの推移グラフ)

20スロ客数シェアの推移グラフ

【20スロ客数シェアは+2%】
【ARTAT(6~6.5号機)客数シェアは▲0.4%】
【スマスロ客数シェアは+3.9%】
【ジャグラー客数シェアは+0.3%】
【Aタイプ客数シェアは▲0.4%】
【RT客数シェアは▲0.8%】
【30φARTAT客数シェアは+0.2%】
【30φAタイプ客数シェアは▲0.5%】

20スロ部門全体で客数シェア+2%%となり、その内訳は「スマスロが+3.9%」「ジャグラーが+0.3%」「30φARTATが+0.2%」となり、他「ARTAT」「Aタイプ」「RT」「30φA
タイプ」が客数シェア減少となっています。20スロ部門全体でプラスになっているにも関わらず部門内の▲合計値がプラス値をしたわ待っていることから、4パチ部門から20スロ部門へ2%程度の客数が流入していることがわかります。

(20スロ台数シェアの推移グラフ)

20スロ台数シェアの推移グラフ

【20スロ台数シェアは+0.3%】
【ARTAT(6~6.5号機)台数シェアは▲0.3%】
【スマスロ台数シェアは+2.2%】
【ジャグラー台数シェアは▲0.1%】
【Aタイプ台数シェアは▲0.5%】
【RT台数シェアは▲0.8%】
【30φARTAT台数シェアは+0.2%】
【30φAタイプ台数シェアは▲0.4%】

▲値合計とプラス値合計を比較するとプラス値の方が大きいため、他種別から20スロへ種別変更を行ったホールが多いことがわかります。

続いて20スロ市場の支持率をみていきます。支持率の公式は
(客数シェア÷台数シェア=支持率)
のため、昨年1月から現在2023年1月までの20スロ部門における支持率の市場推移は以下のようになります。

20スロ支持率の推移グラフ

【20スロ支持率は107.5%から117.9%へ+10.4%】
【ARTAT(6~6.5号機)支持率は94.3%から100.5%へ+6.2%】
【スマスロ支持率は0%から159%へ+159%】
【ジャグラー支持率は139.7%から149.1%へ+9.4%】
【Aタイプ支持率は68.2%から55%へ▲33.2%】
【RT支持率は82.6%から76.8%へ▲5.8%】
【30φARTAT支持率は105.6%から81.4%へ▲24.2%】
【30φAタイプ支持率は119.9%から110.4%へ▲9.5%】

となっており、20スロ部門の支持率は大きく上昇しており、その内訳は「ARTAT」「スマスロ」などARTAT系のニーズが高まっていること、また「ジャグラー」のニーズが高まっていることを数値が示しています。

最後に20スロ部門における客数シェアと台数シェアの動きを再掲載します。
20スロ客数シェア
【20スロ客数シェアは+2%】
【ARTAT(6~6.5号機)客数シェアは▲0.4%】
【スマスロ客数シェアは+3.9%】
【ジャグラー客数シェアは+0.3%】
【Aタイプ客数シェアは▲0.4%】
【RT客数シェアは▲0.8%】
【30φARTAT客数シェアは+0.2%】
【30φAタイプ客数シェアは▲0.5%】

20スロ台数シェア
【20スロ台数シェアは+0.3%】
【ARTAT(6~6.5号機)台数シェアは▲0.3%】
【スマスロ台数シェアは+2.2%】
【ジャグラー台数シェアは▲0.1%】
【Aタイプ台数シェアは▲0.5%】
【RT台数シェアは▲0.8%】
【30φARTAT台数シェアは+0.2%】
【30φAタイプ台数シェアは▲0.4%】

このことからそれぞれの支持率が”変化した要因”
【20スロ部門は客数上昇に対して供給が少ない=ニーズがまだまだある】
【ARTAT(6~6.5号機)部門は客数減少に伴い台数減少=適切な動き】
【スマスロ部門は客数上昇に対して供給が少ない=ニーズがまだまだある】
【ジャグラー部門は客数上昇に対して供給が少ない=ニーズがまだまだある】
【Aタイプ部門は客数減少に伴い台数減少=適切な動き】
【RT部門は客数減少に伴い台数減少=適切な動き】
【30φARTAT部門は客数増加に伴い台数増加=適切な動き】
【30φAタイプ部門は客数減少に伴い台数減少=適切な動き】


―まとめると

20スロは客数の増加速度に供給が追い付いていない状況であることがわかるため、現在の自店キャパよりも集客できる可能性が高いため、積極的な投資を行うことが効果的です。そそして投資先も明確であり、”供給に対して需要が上回っている部門「スマスロ」「ジャグラー」”への投資が最も効果が高くなることがわかります。つまり20スロはやることが明確であるため、ある意味では営業難易度は高くない状況です(※ただし競合も気付きやすい数値の変化であり、投資先も明確であるためレッドオーシャンになることは必須の分野)。

対称的に4パチ部門全体で客数シェア減少が続いており、それはすべてのタイプ別での課題となっています。そしてその課題を解決するためには【4パチ部門自体の設置台数を減らす必要がある】と言えます。しかしながら現実的ではないため、妥協策としては”設置台数過多”である「ミドル部門」「甘デジ部門」の設置台数を減らすことを優先する上で、どれか一つでも”自店の強味を伸ばすこと”に並行して取り組んでいく必要があります。昨日の投稿内容の通り”4パチ部門全体の客数減少は下げ止まらないため、市場の流れに任せた場合4パチ部門だけでは構造的に修正不可能な状況”です。放っておくと4パチ部門の客数減少は止まりません。頼りの「ハイミドル」もすでに供給過多であるため、これ以上の供給は確実に費用対効果が悪くなることになっていきます。

やるべきことは明確です。20スロは当然のように投資し、売上と粗利を稼ぎ、来店動機を作りつつ、【2023年の本当の課題である4パチ部門に如何に売上と客数を残せるか】に取り組むことです。20スロは機械を買って、適度なイベントを行えばある程度、どのホールでも結果がでることになります。2023年はこの4パチ部門の課題に取り組めるかどうかが業績を分けることになります。断言しますが、20スロは確実にレッドオーシャン化するため、自店の売上が上がり続けることはありません。4パチはその特性上、実施、即反応とはなり難く、取り組みの結果も見えにくいためハードルは上がりますが、その分長期的な見返りは大きくなります。

2023年の業績アップに向け、前向きに進んでいきましょう!

P業界の准教授@Pラボラトリー
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