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■vol.41【営業提案】スマスロもいいけど、店内の滞在時間を上げる取り組みもしていこう!

―とはいえ、まずはスマスロ鏡の状況から

スマスロ鏡登場から4日目の営業がまもなく終了。事前評価通りの動きでとりあえずは一安心ですね!数字もすこぶる好調で

12月8日(木) 稼働率 支持率
L HEY!鏡 77% 370%

Lヴァルブレイヴ 52% 250%
Lバキ 40.0% 190%
20S全体 20.9% 100%

これは「S新鬼武者」と同じくらいのスタートダッシュなので、この感じだととりあえず「L鏡」「Sカバネリ」「S新鬼武者」の3機種がスロット部門のメイン機となることはほぼ確定レベルです。この3機種は「Sバジリスク絆2」「S番長ZERO」「Sバイオハザード7」のスタートダッシュを大きく上回りつつ、現在も高水準で推移しているためです。


ーいま市場の総客数ってどのくらい?

とここまでは徐々に未来が見えてきておりさて、このままの勢いで…といきたいところですが、ここで以下のグラフを見ていただきたいと思います。

市場総客数の推移グラフ

このグラフは市場のお客様数の推移グラフです。それぞれ
PS総客数(赤色)
4パチ客数(オレンジ色)
20スロ(黒色)

(※左の0~140000は実際の遊技人口ではなく、規模感を可視化するための参考値として)
を示しています。

4パチは2021年1月から徐々に客数が増えており、2022年2月に20スロ客数に並び、良く3月に4パチ客数が20スロ客数を逆転していることがわかります。その後しばらく両部門の停滞が続き、2022年7月「6.5号機」の登場を皮切りに徐々に客数を増やし始めた20スロの客数が8月に再度4パチ客数を上回り、逆転しています。しかしながら、ここで注目したいのは市場全体の”PS総客数”は減少を続けている事です。つまり、4パチと20スロは互いの客数を取り合っているだけの新台シーソーゲームをしているだけの状態となっています。

そして台売上(=お客様の手元に残る景品金額)は
【スマスロ6.5万>ハイミドル3.5万>6.5号機2.2万>ミドル海2.1万】
となっており、スマスロとハイミドル間に1.3倍以上の圧倒的な景品金額の差がついているため、多くのユーザーがより景品金額の多い(出玉量が多い)スマスロに流れています。それは「PヱヴァPリゼロで台売6万円弱」のため、現在スマスロの景品金額は同Pメイン2機種と同程度以上であることもP市場客数減少の要因となります。(※P新台は初動で一時的に6.5万円を超えるため集客ができる)

ちなみにこの理論で去年の4パチハイミドルブームも説明することができます。去年は4パチハイミドルの台売上が6.5万円を超える機械が多く登場しました。対して20スロは「Sバジリスク絆2」「Sバイオハザード7」などが好調であり、スロット部門を支えていましたが、同2機種も、6号機新台も台売上(景品金額)は4パチハイミドルを超えることはできておらず、“常にハイミドル景品金額>>ARTAT景品金額”であったため、今とは逆の状態、つまり多くのユーザーがより景品金額の多い(出玉量が多い)ハイミドルに流れていました。


―射幸性がすべての世界線の向こう側へ行きましょう!

この現象を因数分解してみます。前項より、去年から現在にかけて「ハイミドル」「スマスロ、6.5号機」間でシーソーゲームが行われているだけで市場総客数は減少していることをお伝えしました。そしてこの2部門は以下のようにあらわすことができます。

「ハイミドル」=台売上が高い=景品金額が高い=射幸性が高い
「スマスロ、6.5号機」=台売上が高い=景品金額が高い=射幸性が高い

そう、この2部門は”射幸性が高い部門”です。そして我々はこの”射幸性の高い”2部門の売上をさらに上げようとしています。

つまり”射幸性を煽る販促、施策、営業を射幸性を求めるお客様に対して”行っています。そして、残念ながら射幸性を煽る営業は、射幸性を求める遊技層にしか響きません。

だからハイミドルの射幸性を煽れば、スマスロ6.5号機で射幸性を求めているお客様がハイミドルに移動し、また逆も然り。スマスロ6.5号機で射幸性を煽ればハイミドルに射幸性を求めていたお客様がスマスロ6.5号機に移動する。

射幸性を煽れば、射幸性を求めるお客様が反応するからハイミドルとスマスロ6.5号機の間でお客様が行き来を繰り返すことになるだけ、当然の帰結です。そして”射幸性に興味のないお客様”が自分たちは蚊帳の外にいることを感じて離れていく。これも行動心理として当然の帰結です。

【射幸性を煽るから、射幸性を求めるお客様にしか響かず、それ以外のお客様が離れる】

これが現在の営業の本質的な問題点です。冷静に考えてみましょう。我々はいま、
(ハイミドル、スマスロ6.5号機を好むお客様に射幸心を煽る営業を行い)、
(海シリーズを好むお客様にも射幸心を煽る営業を行い)、
(ジャグラーを好むお客様にも射幸心を煽る営業を行い)、
(1パチを好むお客様にさえ射幸心を煽る営業を行う)

そう、来店されるすべてのお客様に対して”射幸性を煽る営業”をしているんです。本当に海ファンの皆さまはイベントの案内を喜ぶのでしょうか?新台の案内が響くのでしょうか?スペック情報を知りたがっているのでしょうか?

射幸性を求めるお客様には新台やイベント情報を進めましょう。
海ファンの皆様にはいつもの安心感、安定感を提供しましょう。
甘デジ、1パチ好きの常連様のリクエスト機種には対応してあげましょう。

お客様の趣味趣向はそれぞれであり、もちろん時流や環境によっても変化します。今、我々は営業に対して盲目的になっています。お客様のニーズに応えることが売上アップにつながるというシンプルな本質を見失っています。

”お客様に満足していただきその満足が我々の利益となって還元されること”

がすべての商売の本質ではないでしょうか。
・店舗Wi-Fiで漫画読み放題、映画観放題プランを使うことでスマホ世代の皆様に喜んでいただき、店舗滞在時間をあげていくことはできないでしょうか?

・物価高で日用品、野菜などが買いにくくなった地元の主婦の皆様に、店舗で仕入れた商品をお得な販売企画などを実施することで喜んでいただくことはできないでしょうか?

・お野菜を買われたお客様に女性スタッフおすすめレシピをお渡しすることはお店のファンになっていただくための一助とならないでしょうか?

すべてのお客様が射幸性を好むわけではない=射幸性以外にも喜んでいただくための手段”がある。にも関わらず、今われわれは射幸性のことしか頭にありません。一度お客様の顔をみて営業を再考、再構築していきたいですよね!

P業界の准教授@Pラボラトリー
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