先日テレビを観ていた時にジッタリンジンのプレゼントが流れてきて、いつもクセの強い贈り物をくれる義母のことが頭に浮かんだ。

孫への誕生日プレゼントはいつもバースデーカードで、お年玉なんかは華麗にスルーしている義母なので、基本的に豪華なプレゼントをすることを好まないのだと思う。

いつも孫のことを考えていて困った時は助けてくれる愛情深い人なので、大前提としてとても感謝しているのだが、この贈り物についてはいつも文化の違いを感じずにはいられない。

ジッタリンジンのプレゼントのメロディーに乗せて替え歌にしてみたので、ぜひ頭の中で一緒に歌って私のささやかなモヤモヤを成仏させてもらえたらと思います。

[A] 義母が孫にくれたもの　ピンクにレースのブランケット
[B] 義母が孫にくれたもの　30年前のぬいぐるみ
[C] 義母が孫にくれたもの　ディズニーランドのハンディファン
[D] 義母が孫にくれたもの　手編みで作った縄跳び


[E] 義母が私にくれたもの　箱いっぱいの家族アルバム
[F] 義母が私にくれたもの　消費期限切れの生肉
[G] 義母が私にくれたもの　金色の鳥の餌置き台
[H] 義母が私にくれたもの　小麦粉やココア測ったやつ

有難いけれど くれる前に聞いて欲しい
有難いけれど 新しいものが欲しい
bye bye my sweet strage
置き場所に困るの

それぞれの贈り物のエピソードもどうぞ。

[A]息子が生まれた時に、ピンクの水玉にレースの縁取りをした手作りのブランケットをもらった。今の時代、男の子にピンクだろうがブルーだろうが関係ないかもしれないが、手作りで自由に選べる中であえてこの色？と正直少し気になった。後日の会話の中で「ピンクの布だけ安かってん」と嬉しそうに話す義母に、うまく微笑み返せていたかは正直あやしい。

[B] 基本的に物を捨てられない人で、家の中には何十年分のあれこれが雑多に保管されている。子どもたちが赤ちゃんの頃の物なんかは思い出深いものに限らず、布団や洋服、おもちゃや背中に挟む汗取りの布までも取ってあるのには驚いた。それらを定期的に嬉しそうに渡されるのだが、出てきた時に特に怯むのがぬいぐるみ。毛糸でできたぬいぐるみの髪の毛は、見えない何かがうごめいているようにも見える。そんな私の心情を察知してか、一言。「大丈夫！重曹掛けたから！」

[C] ディズニーランドのハンディファンとは、霧吹きとファンが組み合わされたもので、これ自体は決して悪いものではない。義母が友人たちとディズニーランドに行った時に、暑いパーク内で使っていた物である。そう、お土産ではない。テンションアゲアゲなその見た目は、ディズニーランド内で使ってこそ、また実際行った思い出があってこそ、使いたくなる物だったりする。

[D] 息子が保育園で縄跳びの練習をしていたある日、手で編んだ縄跳びをくれた。持ち手などはなく、端から端まで編みっぱなしの状態の、簡単に言えばただのヒモ。今から練習を始める子どもには、あまりに技術力を要する代物であった。

[E] ある日義母がうちに来た時、重たそうな鞄をさげてきた。中には夫が赤ちゃんの頃からの家族の写真アルバムがびっしり入っていた。その日みんなで見るために持ってきてくれたのかと思いきや、一度も開くことなく無言で置いていった。後日、義妹は断ったと聞いて、やられた…と思った。そのまま開くことなく収納棚の1番奥へ。

[F] 食べ物を大事にするところは、見習わないといけないといつも思っている。しかし片道2時間の遠方から消費期限切れの生肉を大量に運んでこられると、正直ちょっと悲しい。その日食べきれればまだ良いが、消費できる量を確実に超えているし、子どもも小さいので出来たら新鮮な物をお願いしたい。

[G] 基本は古いものや手作りした物をもらうことが多いのだが、たまに新品のプレゼントもある。しかしそれがまたクセが強い。ヨーロッパのバラ園にありそうな金色の鳥の餌台をもらった時は、思わず目を閉じた。使っているかいないか、一目で確認できるアイテムは結構辛い。一度も庭に置くことはなく、息子がバトミントンのラケットとして使っている写真を送っておいた。

[H] ある日料理番組の画面をスマホで撮影した動画と、小麦粉やココアなどの粉類が丁寧に小袋に入って送られてきた。良かったらケーキを作ってねという、見事すぎる変化球なプレゼントである。手間を掛けてひとつずつ計り梱包され遠くから送られてきた粉たちに、別の意味で泣けた。

そしてこのnoteを書きながら思った。贈り物ってほんとムズかしい…。相手のことを思って時間を掛けて選んだり送ったりするのに、その心が届くかは分からない。プレゼントをことごとくメルカリに流している友人のアカウントを見つけたこともある。辛い。

みなさんがもらったクセ強プレゼントのエピソードもぜひ教えてください。