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「ワンス・ワンス・ワンスモア」

スモア(s'more)
とは英語の語句「some more(もう少し欲しい)」の縮約形。

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焼いたマシュマロとチョコレートを2枚のグラハムクラッカーで挟んで作るアメリカやカナダで人気の伝統的デザート。
外国の映画や小説、絵本などで見かけるたびにわくわくしたものです。
キャンプファイヤーの火で、串に刺されたマシュマロがトロリととろける様に憧れが募る…

実際はクッキーやビスケットを使ったり、サンドせずカナッペのようにして食べたり、ケーキにしたり…でもスモアと称されることがあります。
広く「マシュマロとチョコレートの組み合わせ」を指しているらしい?


マシュマロ入りホットチョコレート

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マシュマロとチョコレートの組み合わせといえば、こちらも定番。
ホットココアでなくホットチョコレートと称する方が情緒があるような気がします。
「マシュマロ入りホットチョコレート」が登場するフィクション作品で個人的に好きなのはこちら↓
1998年アメリカ映画『ジャック・フロスト  パパは雪だるま』

事故死したロックミュージシャンの父親が翌年の冬、なぜか雪だるまになって帰ってくるというトンデモハートウォーミングなファミリーコメディ。
適度に下品(ロック親父なので。バンドではボーカルとハーモニカを担当)で絶妙にかわいくない雪だるまがイキイキと動きます。ホーム・アローンとかあのへんのノリが好きな人におすすめ。
BGMもいい仕事してます。
ストーリー自体はアッと驚くような仕掛けもなく予定調和ともいえますが、ひとつひとつのシーンを丁寧に描いているのでキャラがみんな魅力的。
私のお気に入りのひとつが、
父との死別を乗り越えられない息子チャーリーに、母ギャビーがマシュマロ入りのホットチョコレートを作ってくれるシーン。
「マシュマロはいくつ入れる?ひとつ?ふたつ?みっつよっつ…」
最後にはマシュマロの袋をひっくり返され大量の白いふわふわがマグから溢れ返り、チャーリーは思わず吹き出してしまいます。
愛する人を喪った苦すぎる現実をどうにか飲み下そうとする、かわいらしくも切ないやり取り。
クリスマスに見てほしい映画ですが、雪解けの春に見るのもまたオツなので興味がわいた方はぜひ。


マシュマロ(marshmallow)

とは、プニプニすべすべなソフトキャンディーの一種。
名前の由来はウスベニタチアオイの英語名 marsh mallow 
19世紀フランスの菓子職人が、ウスベニタチアオイのエキスと蜂蜜を混ぜたのど飴を改良してできたもの…らしい。
フランスでもウスベニタチアオイのフランス語名 Guimauve(ギモーヴ)がそのまま菓子名になっています。
日本では、明治25年に風月堂が初めて製造・販売。
その際は「真珠麿(マシュマロ)」という当て字が使われたのだとか。
なんだかわくわくする字面ですね。

私の人生初遭遇の「マシュマロ」は
1984年アメリカ映画『ゴーストバスターズ』のマシュマロマンです。
子供の頃、お菓子の「マシュマロ」を見るより食べるより先に、
TV放送していたこの映画の「マシュマロマン」を見てしまったので、
マシュマロというのは白くてプニプニした巨大アメリカ妖怪だと思っていました。

懐かしいこのメロディ。いろんな意味で時代を感じるMVだ…

2016年にはリブート作(リメイクではない)として、主人公たちを女性に変えたものが公開されましたね。
1984年キャストの逝去や監督の降板もあったし、設定の大幅変更はいいアイディアだと思うのですが…
YouTubeに予告編が公開されると約90万件もの「低評価」が集まり、監督やキャスト陣に対し殺害予告や女性蔑視コメントが浴びせられた…とのニュースが悲しかった…
(YouTube史上最も低評価を受けた映画予告編らしい。正直映画の内容よりこの騒動のほうが印象深い)

その後、リブート版の続きではなく、1984年と1989年に公開された「ゴーストバスターズ」「ゴーストバスターズ2」の正式な続編が、2020年夏公開予定とのニュースも。なんだか複雑な気持ち…もちろん映画そのものの評価は中身を見てから!ですが。
エンタメ作だし、メタ的にもニコニコできる映画になってほしいですね。


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