「鏡開きのぜんざい」
今日は成人の日ですね。
新成人の皆様、おめでとうございます。
1/11は日本の各地で「鏡開き」が行われます。
鏡開きとは?
鏡開きで割ったお餅は
かき餅や揚げ餅、お雑煮、おしるこ、ぜんざいなどで食べるそうで。
今年の我が家では8日にぜんざいとおしるこの中間のようなかんじで食べました。
(個包装のお餅を買っているので、お雑煮はいつも元旦から食べているのですが)
私は子供の頃は小豆が苦手でこの手の和菓子はあまり食べられなかったのですが、今は美味しくいただけます。
イラストではどれを描こうかな〜と迷ったけど、「善哉」という名前が縁起良さげでいいな〜と感じたのでぜんざいで。
「ぜんざい」と「おしるこ」の違い
つぶあんのトロッとしてるけど汁気はそんなにないかんじを描くのが地味に難しかったです。
今年は巫女さんバイトをしながら参拝客の皆さんを見ていたのですが、小さい子には七五三の着物を着せてお参りするご家庭も多いんですね。
かわいかったので今回絵にしてみよう…と調べてみるといろいろ新しい知見を得ました。
まず「七五三といえばあのぷくぷくしたベストみたいなのかわいいよな〜描きたいな〜」と思ったら、「被布」というあれは3歳の時にしか着ないものなんですね。三歳児は帯を結んでいないのでそれを隠すためと、防寒のためでもあるようで。たしかに3歳児にきっちり着付けさせるのは苦しそう。
知らないとうっかり大きい子に着せて描いちゃいそうだ…
ほかにも子供の着物には「肩上げ」があって肩のあたりがツンと尖っているとか。
男の子でも小さいうちは袖(袂)が長いとか。
女の子の帯の下のほうにリボン結びで垂れているのは「志古貴(しごき)」というのだとか(これは成人式でもよく見る)。
今回は七五三の絵というわけではないしところどころ曖昧なかんじにしていますが。
背景は最初は「椿をしきつめて華やかにしよう!」と思っていたのですがどうにもうるさくなってしまって着物が映えず。
鏡開きは「松の内」が開けた時期だから松を描いてみようか、それとも色数が増えないように雲や流水でシンプルにまとめるか…としばらく迷走して
鏡餅の下に敷く「裏白」の葉っぱと、赤い「南天」の実でまとめました。
裏白は長寿や清浄の象徴、南天は「難を転ずる」という縁起物でもあるらしく。しかし南天と千両と万両の見分けがいつまでもつかないのだわ…
「からすのパンやさん」でお馴染みの、かこさとしさんの絵本にお餅特集をしたものがあるそうで。こういうの眺めるの楽しい。
2023年もどうぞ健やかに。
サポートしていただいた売り上げはイラストレーターとしての活動資金や、ちょっとおいしいごはんを食べたり映画を見たり、何かしら創作活動の糧とさせていただきます。いつも本当にありがとうございます!!