見出し画像

河合塾本郷校体験記(不合格者の視点から)②

前回の記事では、「良き友を作るべきだった」みたいなことを書いたと思います。幸いなことに結構多くの方が前回の記事を読んでくれたみたいです。需要がないわけではなさそうなので、第2弾を書いていこうと思います。

〇基礎シリーズの復習(数学)は夏休み中に終わらせるべきだった
は?そんなもん当たり前やろ」と言われるかもしれませんが、僕にはこれができていませんでした。基礎シリーズで使う数学のテキストに、「数学①T」「数学②T」「数学③T」みたいなやつがあると思います。このテキストを何度も周回して解法がパッと出てくるようになったのは、僕の場合、確か11月の半ばくらいだったと思います。数学強者の方々からするとほんとうに意味が分からないかもしれませんが、一切誇張していません。なぜこんなことになってしまったのか?時系列順にまとめたので以下をご覧ください。

4月 基礎シリーズスタート。基本どの授業も面白く感じたが、数学の授業だけ「合わない」と感じ始める。「解答と要点を載せたプリントを配ってくれればいいのになあ」と常に思っていた。「きっと講師の側からすると、それをしてしまうと自分の仕事がなくなってしまうんだろうなあ」みたいなことを授業中に考えることもあった。

5月 映像授業を利用できることを思い出し、数学の対面授業を切り、代わりに映像授業を利用することを思いつく。映像授業であれば何回でも巻き戻せるため、「分からない箇所が分からないまま授業が先に進んでしまう」ことがない。また速度の調整も可能で、とても魅力的に感じた。が、数学の授業を切るためには休憩時間に教室から出る必要がある。僕のクラスは比較的人数が少なかったため、一人で教室を出る勇気が持てず、結局基礎シリーズは最後まで対面で受けることになる。そもそも教室を出たところで地下牢には電波が届かないため、映像授業を見ることができない。正直これは致命的だと思う。映像授業専用部屋とかあればいいのに。

6月 夏休みが近づいてきた。夏休みには、数学のテキストを映像授業を利用して全部復習しようと決める。映像授業を見るにはオンライン環境が必要である。「勉強するときは外で」と現役の頃から決めていたため、本郷三丁目駅近くのネットを利用できる有料自習室の契約をする。

7月 基礎シリーズが終了し夏休みに入る。予定どおり有料自習室で映像授業の利用を始める。これがめちゃくちゃ良かった。河合本郷の数学の授業では、「ポイントや要点のまとめ」のようなものはあまり板書してくれなかった印象がある。きっと「既知のもの」としてる講師が多いのだと思う。これが僕のような数弱にとってはちょいと辛かった。その点映像授業ではポイントや要点をまとめてくれる。映像授業は、「どっかの校舎の旧帝大受験生向け」の授業を録画したものであるため、基礎を意識した説明をしてくれる。もちろん使用するテキストは同じTテキストである。1.5倍や2倍で再生できるため、説明がストレスなくスルスルと頭に入ってくる感じがした。

8月 夏休み終了までには数学の映像授業をすべて見終わっている予定だったが、他科目の勉強に加えて夏期講習5つ・東大オープン・東大実践があり、結局見終わることができず残った分は9月に持ち越しになる。

9月 完成シリーズが始まる。毎日の予習復習で手一杯になり、残した分の映像授業に手が回らなくなる。この時期になると試験本番がそう遠くない未来になり、授業を切ることにためらいがなくなる。完成シリーズの数学は一人の先生の授業以外切るようになり(基礎シリーズのTテキストの復習が終わり次第、完成シリーズの映像授業を利用する予定だった)、他にもいくつかの授業を切った。こうしてその分浮いた時間を予習復習に回すスタイルを確立した。依然として映像授業を見終わっていない状況だが、完成シリーズはより予習が重要になるため、予習を優先せざるをえなかった(特に東大英語のテキストの予習は時間がかかる)。

10月 そうこうしているうちに第二回東大模試が近づいてくる。さすがに東大模試の前には基礎シリーズの映像授業を見終わった。そうして受けた第二回東大オープンの数学は、確か受験者平均点とほぼ同じ点数だった覚えがある。数弱の僕にしては善戦した方だと思うが、やはり「足りていない」。映像授業を見終わった後は再びTテキストの復習に入り、何周も回した。

11月 基礎シリーズのTテキストを多分4~5周したが、それが終わるころには11月の半ばくらいになっていたと思う。これから完成シリーズの数学の映像授業を見始めたとしても消化しきれない可能性があると判断し、数学に関しては基礎シリーズのTテキストと、数学基本事項集の復習をやり続ける方針に変更する。


以上、いかに夏休み中に数学の基礎シリーズの復習を終わらせることが重要か、分かっていただけたと思います。数学のTテキストは、周回するのに時間がかかります。時間のある夏休み中に意地でも終わらせる必要があります。完成シリーズに入ると予習復習にかかる時間が増え(特に予習)、また過去問研究もしなければならないので、基礎シリーズのやり残しに構っている時間がほんとにありません。僕のように基礎シリーズの数学に振り回されてしまうと大変です。この記事が、今勉強を頑張っている誰かの参考になっていたら幸いです…







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?