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【草花】コガネバナ[生薬名:黄芩(おうごん)]

Wikipedia> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/コガネバナ


  根の周皮を取り除き乾燥させたものを「黄芩」という。主要成分はフラボノイドのバイカリンやオウゴニンなど。薬味としては比較的よく使われている。
  漢方では清熱薬に属し、小柴胡湯や柴胡加竜骨牡蛎湯など柴胡剤に分類される漢方処方群に配合されている。

【副作用】
  漢方薬による膀胱炎は、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、柴朴湯、柴苓湯などの柴胡剤によるという報告が多く、アレルギー性膀胱炎や好酸球性膀胱炎などが報告されているほか、1990年代前半には、慢性肝炎の患者に対して小柴胡湯が一律に投与されたため、間質性肺炎が多く発症した。当時国内で20万人ほどの慢性肝炎の患者が小柴胡湯を服用したが、約1万人に1人が間質性肺炎を発症し、うち約10人に1人が死亡した。副作用をひき起こす漢方薬の多くは、その構成生薬として黄芩を含んでいる。ただし、黄芩がそれぞれの漢方薬の中で、重要な役割を果たしており、不可欠であるため、処方から黄芩を除けばいいというわけではない。
〜[上記wikipediaより抜粋]


【熊本大学薬学部・薬草園】【植物データベース】
シソ科
Lamiaceae
コガネバナ
Scutellaria baicalensis Georgi
別名
コガネヤナギ,オウゴン,バイカルタツナミソウ
  https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003371.php


【植物解説】

  和名コガネバナは花の色をいうのではなく,黄色い根の色に基づいている.

【薬効と用途】
  解熱,止瀉(下痢止め),安胎(妊婦の流産防止)作用がある.漢方処方では柴胡とよく組み合わせて配合され,胸や脇の苦痛,みぞおちの痞え,往来寒熱(悪寒と熱感が交互にくる状態)を治す.また,止血作用もあり,鼻血,吐血,子宮出血などを止血する.漢方処方では,小柴胡湯,三物黄芩湯,柴胡桂枝湯などに配合される.
  バイカルタツナミソウの名で観賞用として植栽される.
〜[上記「植物データベース」より抜粋]


【日本漢方生薬製剤協会】
オウゴン(黄芩)
  https://www.nikkankyo.org/seihin/shouyaku/01.htm


【適用】
  健胃消化薬,止瀉整腸薬,瀉下薬,解熱鎮痛消炎薬,消炎排膿薬,尿路疾患用薬,止血薬,高血圧症用薬,精神神経用薬とみなされる処方に配合されている.

[生薬の品質を五感で判断する方法]
  条芩は,野生品で色は黄褐色(いわゆる黄金色)で,大きいものは径4~5cmに達するものもある.また,生育年数が長いものには中心部の木部が腐朽(別名アンコ)し,空洞化したものが見られる.
尖芩はアンコがなく,色も良いとされる.
  栽培品の色は黄色~黄緑色で野生品とは異なる.収穫は2~3年で行われ,アンコが少ない.
〜[上記「日本漢方生薬製剤協会」より抜粋。]

 

【東京生薬協会】
オウゴン (黄芩)


【適応】
  消炎解熱の効を期待し,炎症充血発熱を伴う疾患の薬方に配合される.

【漢方処方例】
大柴胡湯(だいさいことう),小柴胡湯(しょうさいことう)などの柴胡剤
 構成生薬のうち,黄芩,柴胡の組合せで,胸脇苦満を伴う遷延化した熱性疾患に用いられる.
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう),黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などの瀉心湯類
 構成生薬のうち,黄芩,黄連の組合せで,心下痞,顔面紅潮を伴う頭痛・不眠・精神不安・皮膚病などに用いられる.
〜[上記「東京生薬協会」より抜粋]

【e-yakusou.com】【薬用植物一覧表】
コガネバナ (シソ科タツナミソウ属:多年草:草丈 ~50センチ:花期 ~8月)


 

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