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生きる#34 SOERUの受賞までと、その後に起こったこと


3月もあっという間に過ぎていきました。

まずは SOERU の表彰式と発表会からスタート。

詳細はこちら↓

FeMEETSを少しでも前に進めるために応募したSOERU。
これを逃すとずっとこのままな気がして、言わば衝動的に応募したところもありました。
「こういう支援をもらってこうなりたい」という具体的なイメージもないままに。

実はSOERUは受賞してめでたしめでたし!ではなく、この表彰式・発表会がメイン。

受賞者は発表会に向けて資料をブラッシュアップ。
練習会も用意されていて、スライド資料を一枚ずつ丁寧に確認しながら、必要に応じて修正。

「発表会とピッチは違う」

というフィードバックをもらい、如何にFeMEETSの世界観を保ちつつ、聴く対象と環境に合わせて資料と表現を修正するか練り直しました。

正直、FeMEETSはプロダクトとそれによって叶えたい未来ははっきりしているものの、原材料確保や仕組みづくり、もちろん資金調達も…目の前の課題はたくさん。
そして、わたし自身のリソース不足も。

今回、書類提出から審査会、練習会を経て発表会という過程で、できるだけ素直に目の前の現状と困っていることを伝えてきました。
少し前までは
「自分の力不足だからできなくて当然」
「仕組み上そういうもんだから仕方ない」

そう自己完結させてきたことも。

わたしが「どうせ他人に言っても仕方がない」と諦めてきたことでも、真っ直ぐ受け止め、解決する方法を一緒に考えてくださいました。

発表会では伝えたいことを盛り込みすぎて、作った原稿通りに読むとタイムオーバー。

どこを端折ろうか…と悩みながら壇上に立って一言発した瞬間、いきなり原稿が飛びました。
会場も真っ暗でお客さんの顔は誰一人見えず、反応もわからない。
結局、自分の頭に残った言葉で、会場にいるはずの友人と支えてくださった事務局Sさんの顔を浮かべてプレゼンしました。

時に噛んだり言い間違えたり…発表として満点ではなかったけど、あの場のあの状況で出てきた言葉こそが、わたしが今伝えたいことの全てだったんだと思うと、納得できました。

特に嬉しかったのは、オンラインのリアルタイム配信で、尊敬する先輩猟師のMさんとSさんが猪の加工場で聴いてくださっていたこと(ゆっくりしゃべれ〜とダメ出し付き。笑)
相方、ありがとう。

そして、新聞の受賞の記事を見て、何人もの猟師先輩方からおめでとうのメッセージをいただいたこと。

正直受賞の内容をどの程度理解されているかは分からないけど、純粋に応援してるよ!というメッセージがありがたくて涙が出ました。

SOERUは受賞しても賞金が出るわけではなく、投資家から資金調達を受けられるわけでもありません。
でも、今まで関わりのなかった方と出会って思わぬ視点をいただけたり、
これまでお世話になってきた方々に、改めてわたしの夢を知っていただけたり。

わたしが今一番求めていたのは、資金援助ではなく「応援されているという実感」だったのだと改めて分かりました。

「みんなと上手くやりたい。嫌われたくない。その為には自己犠牲も厭わない」
そんな八方美人な自分が嫌いで、ずっと短所だと思ってきました。

でも、今は「信頼する人」を悲しませたくない。
「信頼する人」からの応援が原動力になり、判断と行動が加速すること。

それはわたしのパフォーマンスを上げるための最適な方法なんだと客観的に捉えられるようになりました。

そして、、
奇しくも表彰式の途中で、松江で野生イノシシから豚熱が初めて発生したという電話が。

お祝いムードは一瞬で覚め、
「何を優先してどう行動したらよいか?」
これまでの構想の軌道修正と優先順位の変更で頭はフル回転していました。

でも、一見マイナスのような出来事だけど、わたしにとってはまた新たな気付きと大きな問いを与えてくれています。

現在進行形のこのあたりの話については、またの機会に。

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